1270.2010年11月4日(木) アメリカ中間選挙でオバマ政権完敗

 昨日アメリカで中間選挙が行われ、充分予想されていたことではあるが、オバマ大統領に対する信頼感が大きく下降した証として、民主党議員が大幅に減少した。歴史的大敗である。

 アメリカの立法は日本とはかなり異なり、任期2年の下院は全435議席の改選、そして任期6年の上院では100議席の約1/3に当たる37議席が改選される。中間選挙の結果、下院では255議席だった民主党が185議席にまで減り、逆に共和党は178から239へ議席を伸ばした。上院でも民主党は過半数を辛うじて維持したが、59から51議席へ減らしたのに反して、共和党は41議席から46議席へ増やした。

 経済不況により、失業者が増え失業率は10%近い。失業者や非正規労働者問題がクローズアップされているわが国でも精々5%前後である。これでは、失業者を含む労働者、経済界からオバマ政権に対する不満が高まるのも頷ける。

 しかし、民主党惨敗の原因は、経済問題ばかりではない。茶会系候補が支持を固めたのは、2年前の大統領選でオバマ大統領当選のために活動した若者が動かなかったからだとされる。その最大の理由は、大統領があれほど熱心に法制化を説得し実現した医療保険改革が、中間層以上の選挙民から袋叩きに会い、攻撃の大きなターゲットとなったことである。

 ただ、国際社会では、世界をリードするべきアメリカが国内問題にかかりきりになってもらっては困る。アメリカにとっては、仮に国内的にどうあっても国際的には民主国家として外交上で存在感を発揮し続けてもらいたい。アメリカにとっても、オバマ政権にとっても正念場になってきた。

 昨日の誕生日にもうひとつグッドニュースを得られるかと期待していたが、残念ながら実現しなかった。東京六大学野球リーグ戦最後の早慶戦後の優勝決定戦で、早稲田が母校慶応に勝ったことにより、慶応連覇は露と消えた。

 特に今秋の早慶戦が注目を集めたのは、早慶戦で早稲田が1勝でもすれば、すんなり早稲田が優勝するはずだったが、ご丁寧にも連敗して慶応と同勝点、同勝率で首位に並び、改めて早慶戦による優勝決定戦が行われた。流石に早稲田も最後で踏ん張り、慶応を倒して優勝を決めた。早慶両校が優勝決定戦で優勝を争うのは50年ぶりということから注目されるようになった。しかも、早稲田には先日プロ野球界からドラフト1位指名を勝ち取ったエース級投手が3人もいる。これも50年前の早慶6連戦と状況が似ている。当時慶応にはプロ入りはしなかったが大型投手と言われた、清沢、角谷、三浦、丹羽の4羽烏がいた。慶応絶対有利だったが、優勝決定戦も含め1勝3敗2引き分けの戦績で優勝を逸した苦い思い出がある。

 その年、1960年の6月に安保条約改定が調印され、60年安保はわれわれ学生にとって屈辱的な敗北となった。その後しばらくは抜け殻のような気持で大学キャンパスへ出かけた。その虚ろな気持を救ってくれたのが、歴史的名勝負と言われた秋の早慶6連戦だった。全試合応援のため毎日神宮球場へ通い、暗くなるまで芝の外野席で応援していた。これほどエポックメーキングで、青春を謳歌した対抗試合はなかったと思う。いずれにしろ懐かしい思い出である。

2010年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com