3260.2016年4月16日(土) エスカレートする地震、原発は大丈夫か?

 「平成28年 熊本地震」はその後も大きな余震を繰り返して甚大な被害をもたらしている。一昨日夜9時26分ごろ大きな地震が襲ってその後度々余震があったが、実は余震ではなく、一昨日の地震は前震と呼ばれるもので、その後の余震らしい猛威が本震らしいことが分かった。本震後の余震は今までの大震災とは打って変わって震度3以上の揺れが目立つ。山崩れで山野の道路は寸断され、人々は孤立し、自衛隊のヘリで救出されている。家屋がつぶれた被災者はほとんどが外で炊き出しのサービスを受けている。停電を始め、ライフラインも大きく支障を来している。

 今朝1時25分ごろ起きた激震はM7.3を表示し阪神大震災級と言われている。一昨日以降震度4以上の揺れは155回を記録し、その勢いは一向に衰える兆しが見えず、住民は不安に暮れている。犠牲者の数も37名となった。文化財の損傷も甚だしく、国の重要文化財の熊本城天守の屋根瓦が落下したり、2つの櫓が倒壊した。同じく国の需要文化財である阿蘇神社でも2階建ての楼門が倒壊し、拝殿も全壊した。昨年IS(イスラム国)によって破壊された古代ローマ時代のパルミラ神殿をつい思い出したほどである。

 せめて最近震災に遭った各地からの支援を始め、ボランティアの活動が被災者にとって大きな支えとなっているのが救いである。

 昨日の朝からテレビ局はほとんどの時間をこの地震の報道に当てている。チャンネルを回せば、現地の悲惨な状況が映し出される。新聞も昨日からかなりのスペースを地震に割いているが、やはりと言うべきであろうか、今朝の朝日の読者欄には、何人かの地震関連の投書が掲載されたが、その中で、74歳の愛知県の無職の方が、政府は再稼働の審査は世界一厳しい基準をクリアしたとしているが、厳しい自然条件の下で、万が一事故が起きたら取返しがつかなくなる原発再稼働について、この際立ち止まって是非を検討すべきではないかと提言している。メディアでは漸く朝日夕刊「素粒子」に「震度7は前触れに過ぎなかった。どこでも起きると改めて知る。原発の下では起きないと思うか。何という慢心」と警告している。後から後から起きる余震に、あらぬ妄想が浮いてくる。地震の地域も九州全土にまで拡がりそうな勢いである。本当に鹿児島・川内原発と佐賀・玄海は大丈夫なのだろうか。

2016年4月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com