1316.2010年12月20日(月) 国内外に混乱と騒乱

 ついに今日午後韓国軍はヨンピョン島周辺海上で軍事訓練を開始した。北朝鮮の不気味な反応を不安視していた国連安全保障理事会は緊急会議を招集していたが、中国とロシアの独善的要求により北朝鮮への制裁決議がもたついている間に、韓国は決然と自国の正当性を行動に移した。この行動自体は朝鮮半島を緊張させ、戦火を誘発する可能性もあり、その是非の判断は難しい。訓練を行えば、報復も辞さないと通告していた北朝鮮は、今のところ反撃の気配はない。

 しかし、この緊張状態がいつ発火するのか分らない。

 国内では、このところ小沢一郎・民主党元代表に対して、政治倫理審査会に出席して献金疑惑について説明責任を果たすべきだとの声が強くなり、今日菅首相が小沢氏に直接会い説得した。だが、首相は小沢氏を納得させることは出来なかった。菅首相の顔も丸つぶれで、今後民主党としては小沢氏をこの政倫審の場へどうやって引き込めるかということが大きな課題と責任になった。同時に民主党内に反小沢派と親小沢派の対立が一層露骨になってきた。

 一方、地方都市では、河村たかし・名古屋市長が辞表を提出し受理された。これで来年2月に愛知県知事選と同日選挙を行うことになった。この市長辞職というパフォーマンスがどうも理解しにくい。市議会が迷走の後に、リコールが成立して解散することになった。不可解なのは、河村市長が一旦リコールを不成立と判定された段階で辞職の意向を示し、それが一転してリコール成立となったにも拘わらず、辞職を決断したことである。市長の言う理屈は分らないでもないが、このおまけの市長選挙にかかる経費はバカにならない。優に2億円を超えるという。市長は理屈をこねまわしながら個人的な主張をしているが、市民と市財政のことをまったく考慮に入れていないのではないか。一見民主政治を装っているが、こういう個性むき出しのわがままとも思える風潮が蔓延るのは、民主政治を堕落させる一歩である。鹿児島県阿久根市長のリコール問題にしてもそうだ。ひとりよがりの行動には呆れ果てるばかりである。

 さて、11月25日号「週刊新潮」に菱山郁朗・駒沢大講師の論文が大きな話題を提供していたが、今朝の朝日新聞に半面広告で2頁に亘って「週刊ポスト」に同様の内容が取り上げられた。早速買って読んでみた。ジャーナリストの上杉隆氏が菱山氏にインタビューするスタイルだが、内容的には「週刊新潮」にほぼ書き尽くされている。それにしても菱山氏は絶大な権力を行使している元上司に当たる読売グループ会長の渡辺恒雄氏や日本テレビ会長の氏家斉一郎氏に対して堂々と真っ向勝負を挑んでいる。日テレ関係者にそっと聞いたところによると、菱山氏の意欲的な論文は日テレ内では拍手喝采だそうだ。文面から推測するなら、両氏より菱山氏の言い分に遥かに理があるように思えるが、元部下から批判されて貝となって口を閉じた両氏が応えようとしないのでは、勝負にならない。取り合おうとしない両氏には、それが計算済みの作戦なのかも知れない。

 今日夕方になって久しぶりにパソコン教室受講に出かけた。4月までほぼ週1回ペースで4年間通い続けて個人教授を受けていたが、しばらく休講している間に来年1月に教室が閉鎖されるという連絡をもらった。普段はそれほどPC操作に不自由しないが、時折不明な箇所が出てくると電話で尋ねて解決していた。だが、分かりにくい大きな疑問はやはりじっくり聞かないとダメなので、今日ホームページ修正の件で教室を訪れた。

 波田野講師に教室閉鎖の事情を聞いてみると、いくつか理由があるようだった。経営上の問題ということと、年齢的にきついということも大きな理由かなと思う。残念だがやむを得まい。ただ、今後も電話で尋ねたり、時には会って教えを請うことも出来るようなのでホッとしている。

2010年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com