今朝の NHK「あさいち」に映画俳優の館ひろしがゲストとして出演した。館は愛知県立千種高校時代にラグビー部主将として、またチームの司令塔・スタンドオフとしてプレーした。昨年だったか、文武両道校として知られる関東・東海地区の公立高校による、7人制選抜ラグビー大会が横須賀の自衛隊体育学校で開催された。母校湘南高の後輩たちも推薦されて出場し、館の母校・千種高と戦った。その時館が母校の応援に来たということを後になってあるOBから聞いた。その館のラグビー部時代の2人のチームメートが、今朝のフィルムの中で高校時代の館の想い出話をしていた。そこで語っていたのが、何と「近藤節男」さんと「吉田茂」さんと仰る2人のチームメートだった。「近藤節男」さんのポジションは分らなかったが、私とは「夫」と「男」の1文字違いの「近藤さん」と「ワンマン元総理」の偶然の出現に、笑いながらしばらく見るではなく、聞くでもなくテレビの前に座っていた。ラグビーの話になるとつい関心がそちらへ向かう。
さて、今日の臨時閣議で来年度の一般会計予算が承認された。総額92兆4千億円で過去最大である。私が大学に入学した昭和34年の一般会計予算が1兆4千億円で、経済原論の安川正彬・専任講師(後経済学部教授)から経済学部の学生なら国家の予算ぐらい覚えておけと言われた数字だ。来年度の予算は、それより実に91兆円も上回っている。半世紀以上も昔の価値と物価も考えずにその差額を比較しても詮無いことであるが、あまりのギャップにため息しか出てこない。
国債の出入りを除いた基礎的財政収支は、22兆7千億円の赤字で、これは13年連続である。これら累積された財政赤字額が将来にツケとなって、次世代へ引き継がれる。もう少し真剣に将来の財政について議論し、少しでも減額し、将来的には国債発行をなくす方向へ経済政策の舵取りを行わなければいけない。どうなることやら、1国民としては手の施しようがない。やはり口先ばかりの政治家の嘘の上塗りに誤魔化されないよう充分監視することが必要である。
ここ数日続けていた年賀状の宛名書きが今日漸く1区切りついた。全体で今のところ約570枚で、枚数としては毎年あまり変わらない。追加があるだろうから、今年も昨年と同じく凡そ600枚というところだろうか。
毎年年賀状の文面はパソコンで作成するが、社会人になるまでは毎年版画を彫っていた。これは幕張小学校時代の恩師・湯浅和先生の影響である。先生から毎年いただく年賀状も素晴らしい版画だった。宛名はすべて万年筆で手書きを心がけている。書き間違いもあるが、今も手書きに拘っている。年賀状を差し上げる相手の宛名を機械的にプリントするというのはどうも引っかかる。じっと住所録を見ながら、しばし宛名の人物に想いを馳せ、場合によっては添え書きするのが私のスタイルである。先日は外国にいる友人にクリスマス・カードを郵送したが、これも結構手間がかかった。でもニューヨーク、ブラジル、ビルマ、イタリア、ベルギー、ドイツ、スイス、セビリアの友人たちからの便りも楽しみにしている。今年もクリスマス・カードと年賀状を書き終え、漸くノルマを果たせたような気持になって、とりあえずほっとしている。