発生から1週間が経ち、行方不明者の安否が気遣われているニュージーランド地震の救出作業が思うように捗らない。依然として日本人28人の安否が不明である。今日になってニュージーランドのキー首相が崩壊したCTVビルの刑事責任を追及する意向を示した。それはそうだろう。いくら国の制度や習慣が異なるとはいえ、周囲の建物が外見上はそれほど大破したとは思えない状況の中で、このビルだけがこれほど木っ端微塵に壊れたのは、このビル自体に崩壊する原因があったからだと思う。現地に駆けつけた家族もビル倒壊現場に近寄れず、黙って遠くから見ているだけとは身を切られるような辛さだろう。とにかく1日も早く安否が確認されるよう祈る以外にない。
国内では昨日降って湧いた入試問題投稿が大きな話題となり、警察も捜査に乗り出した。警察がインターネット掲示板を運営しているYahooに協力を依頼した。これまでこの掲示板にアクセスした投稿者はいずれ絞られるということである。それにしても大学入試真っ盛りで、各大学も入試に当たって対応策の検討を始めた。
文科省も懸念を表明したが、高木義明大臣の記者会見のコメントは「高度情報化社会でこうしたことが起きた。どう防止していくのか、専門家の意見も聞かなくてはいけない」である。何とまぁ間の抜けたことを言っているのか。冒頭に大臣がいきり立って現代の若者を一喝してほしかった。「何たることをやってくれたのか?こんなことをやっては真面目に受験する学生がバカを見るだけではないか?反省しなさい!」ぐらいのことは言ってもらいたかった。
これに関わらず、どうもピントがずれたり、言うべきことを言わなかったり、どうも社会一般に弛みが見られるようだ。
これだから政治家もピントのずれた政治しか出来ないのではないか。これは相当根が深い。