カメラ写真のピクチャーカードから記録をすべて消去してしまったミスについて、復元のためのお知恵を拝借したいと昨日メールで友人・知人にお願いしたところ、早速20名近い友人から有益なアドバイスをいただいた。
一番力づけられたのは、高校の友人からもらった、ズバリ「復元は可能」の一言だった。その前にカメラ店店員から携帯メールと違ってサーバーを通していないので、個体から消去してしまったら証拠が何も残らないので復元不可能と冷たくあしらわれてしまっていたからである。
ある理系の大学教授だった友人は、自分たちの世界では一度作成した記録装置が消えてしまうとの認識はないと言って、詳しく処方箋を教えてくれた。こういう場合の救急対応として復元ソフトが市販されているというのも初耳だった。やはりこれまでに相当数の被害者がいたことを表している。
ある友人が「データ復旧センター」と称する専門の組織を紹介してくれた。事情を話してあるので、すぐ連絡するようにと親切な電話をもらった。電話をかけると、担当者は即座に復元は可能と言ってくれた。
同センターに復元をお願いしたのは、市販のソフトなどでは消去の後に試し撮りのように重ねて撮ってしまうと復元出来ないとほかの友人から聞いたが、このセンターにその点を質したところ2枚ぐらいなら大丈夫という話だったからである。私は消去後に2枚ほど試し撮りをした。まあこれでひとまずほっとした。折角ノーベル賞受賞者・根岸英一博士とのツーショットや、ノーベル賞記念メダルを手に撮った記念すべき写真などが、再び復活する可能性が現実化してきた。やや落ち込んだ気持に少し光が射してきた。それにしても直ぐに役立ってくれる親切な友人がいてくれてありがたいし幸せだと思う。彼らには心から感謝している。
さて、東日本巨大地震は広い分野でその影響を与えている。数日前から福島第1原発の放射物質漏洩に対して取られている処置により、国民は安心したり危機感を抱いたり、発表される情報に毎日振り回されている。現状はともかく現在の危険な状態を早く終息させて、次のステップへ進んでほしいと思う。
次のステップへ向かう前に今度の福島原発は国内外に微妙な難題を投げかけている。国内的には郡山市長が第1原発の原子炉廃止を言い出したことであり、これは今後の原発建設計画に難問を投じることになる。全電力のうちその約3割を原子力に頼っているわが国としては、そう簡単には他の代替エネルギーに頼れない悩ましい事情があるからである。
他方、海外ではアメリカのペンシルヴァニア州スリーマイル島原発周辺住民に与えたショックである。念には念を入れて幾重にもバックアップ態勢を取った福島原発が彼らに不安を抱かせたことで、アメリカの原発計画にも今後影響を及ぼしかねないと危惧されている。
フランスでも、ドイツでもいま立ち止らざるを得なくなった。中国はこのまま原発建設を進めていくようだが、世界のエネルギーを各国が今後どう生産調整し、需要をいかに万遍なく補っていくのか、岐路に立たされている。