2月に山本澄子さんから日本旅行作家協会への入会をお勧めいただいた。入会の意思表示をしているが、今日は銀座「ライオン」で開かれた日本旅行作家協会例会・パーティにゲストとして参加することになった。例会前に理事会が開かれ、正式に会員として入会が認められたと事務局長の井口順雄さんからお知らせいただいた。正式のお披露目セレモニーは5月の総会席上だという。山本さんには細かく気を遣っていただき、役員や会員の方を紹介していただいた。
会長は世界中を歩いて旅のスペシャリストとして一世を風靡した兼高かおるさんだが、母上の健康が勝れないという理由で欠席された。山本さんのご紹介でもう1人の推薦者になって下さった栗山定幸氏は生憎欠席された。お2人ともペンクラブ会員でもあり、特に山本さんはペンで電子文藝館の小委員会委員も務めておられる。私より年配であるにも関わらず、エネルギッシュで知的キャリアウーマンの鏡のような方である。
旅行作家協会は、旅行に特化した文章を書く人たちの集まりだが、写真家や登山家も多いようだ。ペンクラブ会員と2枚鑑札の方もかなりおられる。皆さん多彩な顔ぶれで割合気さくに話しあうことが出来そうだ。これからは少し視点を旅行記に重点を移してみようかと考えている。
さて、相も変わらず福島原発の放射線騒ぎが収まらない。大量の汚染水が見つかったというが、その危険度が現実的に一体どうなのかというのがよく分らない。専門家がいろいろ講釈をしてくれるが、安心したり、不安を感じたり、まったく国民の気持ちは落ち着かない。
そこへそろそろ被災者への補償の問題や、震災の瓦礫撤去費用の負担などが持ち上がってきた。マニフェストに掲げた子ども手当てや、高速道路無料化費用、法人税値下げ分などを転用して、復興費用や補償費に充てようと検討を始めた。
特に、出荷停止で得べかりし利益を失った農家に対する補償が検討されている。しかし、これだけ大規模な被害を与えたとなると東電だけではとても補償しきれるものではない。そこで政府はまず東電が補償し、残りの不足分を国が補填すると述べている。それも理解出来る。だが、本来はすべて東電が負担すべきものだと思う。不足分を国が一時立て替えて、いずれ立ち直った後に東電が時間をかけて国に返済するというのが筋ではないかと思う。というのは、津波はともかくその後の復旧作業などを見ていると東電のチョンボによって被害が大きくなっている。従って東電社員が、給料削減とか返済など自らの努力によって少しでも不足分を補うということが検討されるべきだ。さもないと、東電のミスを税金で補填するということになり、それは明らかに不条理である。