今日から新年度に入る。大地震が起きてから丁度3週間が経過した。呼称をどうするのか気になっていた大地震について、今日の閣議で「東日本大震災」と呼ぶことに決まった。警察庁の調べでは、今日現在の死者は11,620人、行方不明者16,464人、避難者は16万6千人に上る。この数はまだ増える見込みである。まったくやりきれない思いである。
一方企業では今日新入社員のための入社式が行われたところが多いが、時節柄どうしても平年通りの明るくフレッシュな雰囲気が演出されないのも致し方ないだろう。入社式を中止したり、延期する企業も現れた。それでも新入社員にとっては新しい人生の門出でもあり、あまり暗いムードの中で迎えるのも可哀相な気がする。広い講堂の中で電光を落とすことまでしてセレモニーを行うのは、門出の儀式としてはあまり相応しくないと、つい彼らに同情してしまう。
本日を期して企業も衣替えするところがある。企業合併や社名変更もそのひとつであるが、社名変更は年度初という例が多い。付き合いのある「日興コーディアル証券㈱」が「SMBC日興証券㈱」と名称が変わった。今朝の新聞全面広告によれば、父が勤めていた「明治乳業㈱」も、「明治製菓㈱」の食品部門と一緒になり「㈱明治」となり、明治製菓の薬品部門は「Meiji Seikaファルマ㈱」となった。元々乳業と製菓は兄弟会社で、父も製菓から乳業へ転籍したので社員の間にもそれほどの違和感はないと思うが、存命していたら父はどう感じただろうか。
さて、若者がこれからの社会を支える。彼らには挫けずに国、社会、地域、企業、家族のために精一杯頑張ってほしいと願う。近年の傾向として多くの若者たちが、ボランティアに関心を持ち積極的に関わり出した。その姿勢は素晴らしいと心から声援を送りたくなる。
阪神・淡路大震災の頃から、災害で困った人たちを助けるために組織的に無駄なく動く善意の運動が広まってきた。今度の東日本大震災でも、輸送手段が充分整わない中で広い分野に亘って若者の献身的な活動が伝えられている。自衛隊、消防、警察、外国支援グループのような組織的な救援活動の隙間を、彼らの心の篭った補助的な支援活動が、被災地域の人たちに明かりを灯している。日本でも少しずつではあるが、このようなボランティア活動が定着しつつあるのは頼もしい限りである。
一方で若者のボランティアとは裏腹に、相変わらず電車やバスのシルバーシートへわれ先勝ちに殺到する一部の無作法な若者がいることは何とも嘆かわしい。電車に乗るとよく見られる光景で、これが現実である。見ていると彼らは眠るか、携帯を使用している。お年寄りを差し置いてシルバーシートに座るほど疲れているわけでもなさそうだ。見るからに暇そうでポジティブな考えもなく、ただ乗り合わせているだけで、周囲への配慮、ましてや高齢者に配慮する気持ちなんてまるで感じられない。こういう若者が高齢者になって若者に座席を占領されたらどんな気持ちになるだろうか。その時になっていかに惨めな気持ちになるかが分るだろう。
シルバーシートには、高齢者、身障者、妊婦、乳幼児らへの温かい配慮をお願いする文言が書かれている。好ましいことではないが、原則的に65歳以上の方を対象にしているだけに、私は敢えて「65歳未満の方はご遠慮ください」の文言を付け加えることが必要ではないかとさえ思っている。思いやりや心配りは、他人が強制したりお願いするまでもなく、自分から進んで行うべきものであるが、現実はそういう風には中々行かないものだ。前向きな若者が活躍する一方で、周囲に気を遣わない若者がいるのも現実である。若者にとっては嫌な表現だろうが、一部の若者に思いやりが見られない以上それも致し方ないのではないか。