今日は朝から忙しい。まず「小田急ホテルセンチュリー相模大野」で開かれた本年度小田急社友会パーティへ参加した。その後JAPAN NOW観光情報協会事務局、名刺印刷屋、新宿武蔵野館、JR新宿駅ビルと忙しなく移動した。社友会では懐かしい何人かの知人にも会えた。みんな好い熟年になっている。旅行会社発足当時、ともに苦労した先輩との話がやはり身に沁みて懐かしい。小田急電鉄大須賀社長、山木副社長ともいつも通り気軽に話し合うことが出来た。小田急電鉄も東日本大震災の義捐金として1億円を贈ったとの報告がなされた。新宿武蔵野館へ向かったのは、その後に「知的生産の技術研究会」の久恒理事長、八木会長、杉澤監事に会うまでの時間を映画でつぶそうと思ったからだ。
伝統ある映画館・新宿武蔵野館も環境が変わり場所を探すのに少々戸惑った。昔に比べて随分周囲の様相が変わった。ビルの3階に武蔵野館と名づけられた映画館が3つもある。そのうちのひとつで、今年のアカデミー賞4部門、作品賞、監督賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞を獲得した評判高い「英国王のスピーチ」を観賞した。客席が198席のこじんまりした映画館だが、最近はこんなタイプの映画館が増えてきた。
映画自体は、生来吃る癖があって演説の苦手な英国王ジョージ6世が、吃音矯正士の指導の下にそれを克服する姿を追ったもので場面がほとんど屋内だった。そのために些かドラマの行動範囲が狭くて心理描写が多く、ストーリーとしての大きな広がりがなく自然の景色もほとんど取り入れられず、スケールの点で少々物足りなさを感じた。着眼点は異色で確かに面白いが、もう少しロンドン市街や郊外風景のシーンなどを見せてほしいものだと感じた。4部門でグラン・プリを獲得したほどだから、素晴らしい映画かということになると何とも言えない。
その後待ち合わせ場所の新宿駅ビルでしばらくぶりに「知研」の幹部諸氏に会った。久しぶりに懇親を深める目的で会ったのだが、酒を酌み交わしながらそれぞれ思い思いに話し合って楽しいひとときを過ごすことが出来た。やはり話題は東日本大震災とそれに伴う放射能漏れである。
久恒理事長は以前県立宮城大学教授として長らく仙台市内に在住しておられたので、教え子に犠牲者がいないかどうかをお尋ねしたところ、幸い亡くなった教え子はいなかったと伺い、良かったと思った。
高校の先輩でもある杉澤監事のイギリスに関する考察は、永年の研究と生活体験に基づいたもので傾聴に値する。
それにしても八木会長が今年80歳になるというのに、昨年高尾山に数回登り、しかもロープウェイに乗らずに歩いたというから、そのタフネスぶりには脱帽だ。かつてのように痛飲というわけにはいかなかったが、今日は気持ちよく酔うことが出来た。最近は飲酒回数が減っているが、数えても今月に入ってアルコールを飲んだのは今日で僅か2度目である。久方ぶりにほろ酔い気分で自宅へご帰還することに相成った。