1439.2011年4月22日(金) 孫のお食い初め儀式のため新潟

 二男の子どもの明日のお食い初めのお祝いに「ホテル日航新潟」にチェックインした。昨年から度々新潟へ来るようになった。地方都市というのは東京のような大都市とは一味違った良さがあるものだが、新幹線開通によって都市計画が整備されたせいだろうか、新幹線沿線の都市はみな同じようで、面白みも個性的なところもない。新幹線開通によって街を2分され、それを受け止めたうえで街づくりデザインを作ったためだろう。
 例えば、新潟市にも福島市にも昔からの越後の国とか、会津の国という特徴があまり感じられない。寂しい限りであるが、多分これは東日本大震災によって復興なった場合の三陸地方の都市にも同じことが言えるようになるかも知れない。
 丁度いま息子のマンションのベランダの目前にある桜並木が絶景である。もうすでに遅いかと思ったが、中々見事な咲きっぷりで、遅ればせながら花見を楽しむことになった。今日は夕食を息子家族とともにした。長男の3人の子どもに比べて、二男の息子は元気がよくて性格的にも大分違うようだ。孫も1人ひとり個性的で中々一括りにするのは難しい。まあ元気そうなので安心だ。
 さて、一昨日のWEBサイトを見ていて東京電力が放射線被害者の補償金支払いの一環として、社員の給料を平均で10%削減するとの意向を漏らした途端、ネット上に一斉にブーイングが起き、相当辛らつなものもあった。それらの非難を受け止めたのかどうかは判然としないが、昨日になって20%削減をメドに検討を始めたようだ。高給取りの東電社員ですら、これで600億円の捻出にしか過ぎないが、それでも倫理的な観点からすれば、当然であろう。東電はこの外にも保有株式の売却や不動産売却によって補償金の原資を産み出そうとしている。
 これとは別に、東電は昨日柏崎刈羽原発に津波対策として標高15mの防潮堤を設置すると発表した。今頃になって慌てて安全策を実行に移すことを決めた。ここにも「日本海側には津波は来ない」との想定がある。それを敢えて想定外の対策で備えることにしたのである。では、中部電力の浜岡原発はどうするのか。ここにも防潮堤はない。しかも東海沖地震の可能性が秘められている。浜岡原発は防潮堤を設置することが当然想定内にあるはずではないのか。今もって浜岡は危険に晒されている。
 結局電力会社、政府、原子力保安委員会、原子力安全・保安院のいずれも学者を含めて、安全についての想定が甘いと言わざるを得ない。彼らなりにあの手この手を打っているようだが、原発の根っ子をコンロロール出来ない人たちが、自分たちのための防潮堤の中で原子力を操っているとの印象が否めない。

2011年4月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com