昨日佐々木信也さんは、森喜朗・元首相がトラック島へ行かれて何度か相澤進酋長に会われたことがあるので、森元首相の秘書に会って話を聞けば、知られざるエピソードも聞き出せるかも知れないと仰っていた。フットワークの軽い佐々木さんが早速森元首相の秘書に電話連絡した結果、午後になって12日午後に衆議院第2会館の森元首相の部屋を訪ねるアポが取れたと佐々木さんから2度目の電話をいただいた。こう言っては先輩に失礼だが、佐々木さんのご配慮とスピーディな行動力には敬服するばかりである。
そこで私自身どうも気になっていた相澤さんの母校・湘南高在籍生徒記録を確認しようとラグビー部の後輩である加藤副校長へ電話で連絡をとってみた。加藤副校長に、名簿に掲載されていない卒業生の在籍記録を調べられるかどうかを率直に尋ねたところ、難しいということが分った。特に、私が卒業した翌年に校舎が火災により全焼して生徒の記録がすべて焼失したから余計難しいとの話だった。実際私の浪人中に私の成績資料も焼失したので、翌年大学受験の際内申書の資料がなく3年次の担任新山泰先生から、3年間の通信簿を学校へ持参提出するよう求められたことがあった。
こうなった以上勝手ながら相澤さんは中途退学したものと考え、佐々木さんや私にとっては先輩であると再確認したうえで、原稿に向かうことになる。この点について12日に佐々木さんにお会いした時にお話してみようと思う。
さて、先日朝日新聞がウィキリークスの外国公電を分析したうえで、その内容を公表したが、今日はその後続編を掲載した。これを読むと残念ながらもう日本外交は外国からまったく信頼されていないことが分る。特に前編では沖縄米軍基地移設にからむ問題が、日本というよりアメリカペースで進められ、日本では当事者同士が騙しあい、肝心な機密事項はアメリカとアメリカに組する日本の政治家の間で処理されていたことが明らかになった。
今日の外交公電はどうか。アメリカの公電は当時の自民党政権を酷評して「北方領土交渉『日本は計画も指導者も欠如』」だそうである。ボロクソである。その中で初めて知った事実は、アメリカがロシアからかなり情報を得ていたようである。「ロシア指導部は北方領土について、第2次大戦でヒトラーを支持した結果日本が払った代償で、対独戦でロシアが失った数百万の命の補償の一部だと考えている」とのメッセージにはショックを受けた。ロシアが自国民を失った大戦国への賠償をいかに同盟国とは申せ、ドイツの代わりに日本に代償をすりかえるというのは、論理的にも倫理的にもおかしいのではないか。終戦当時無力だった日本は、ならず者ソ連によって、完全に江戸の仇を長崎で討たれたわけである。それに対してわが日本外交は未だに何も言えず、黙ってただ北方領土を返せの精神論だけを繰り返し訴えても覇権国家ロシアには通用しまい。それよりアメリカにまで日ロ交渉の内容を握られ弱みまで掴まれている。これでは国家間の外交とは言えないのではないか。
どうして日本はこんなだらしない国家に成り下がったのだろうか。