1459.2011年5月12日(木) 森喜朗・元首相にお会いして相澤酋長について伺う。

 佐々木信也先輩と衆議院第1会館で待ち合わせ、ともに森喜朗・元首相と面会して森さんサイドの「相澤進トラック島酋長情報」を伺った。元首相と佐々木さんは、子息がともに玉川学園に在学中PTA会長・副会長のコンビだったということから、以前から親しい間柄である。傍でみていてもお2人が親しいことが窺える。
 元首相が度々トラック島へ出かけ、相澤酋長に会っておられたということは先日佐々木さんから伺っていたが、元首相の父上がトラック諸島で終戦を迎えたとは知らなかった。父の森茂喜・元歩兵隊長は敗戦後捕虜となったが、元首相と同じくラグビー選手だった経験が活きたようで、島でもラグビーをプレイして、管理していたイギリス兵チームと親善マッチを戦った。また、収容された小さな島は、かつて日本人と島民との間に支配者と被支配者の垣根がなく仲良く生活を送っていたことから、慕われていた森隊長の名を取って「森島」と呼ばれていた。森隊長が島を去り日本へ引き揚げた後でも隊長への敬愛は途絶えることなく、ある時元首相が訪れた時には島民からバナナを「森島」へ捧げるささやかな儀式を強いられたと話された。
 その他にも、相澤酋長との初対面時、酋長を偲ぶ会の話等々、元首相からはトラック及び相澤酋長に関する話が後から後から飛び出した。
 幸い元首相は現在日本ラグビーフットボール協会会長を務めていて、今もラグビーとの縁が切れず、ラグビーを愛して止まず、その点でも私にとっては話しやすかった。佐々木さんにも何くれとなく気を遣っていただき、ラグビーに話を合わせていただいた。
 別れ際に拙著「停年オヤジの海外武者修行」をお贈りした時、つい「つまらない本ですが」と言ってしまい「つまらない本をくれるんですか」と切り替えされてしまった。そして「私は近藤さんに『つまる本』を差し上げたい」と仰って、ラグビーについて書かれた近著「ノーサイドの心」なる書をいただいた。参った!
 今日森元首相からお話を伺って、シナリオの構成を相澤酋長と森元首相、それに佐々木さんを加えた3人のお互いの関わり方をそれぞれの個性的な事象を加味して描くのも良いのではないかと思っている。お話を聞く人が増え、いろいろエピソードを伺っているうちに段々書き方も難しくなってくる。責任も重くなってきた。
 それにしても議員会館が生まれ変わって、設備的にも立派な建物になり警戒も厳重になった。空港のボディチェックと変わらなくなった。地下鉄「国会議事堂前」駅から直通の地下道も通じていて、通行パスを見せさえすれば国会議事堂、議員会館、両議院事務局との通行は雨にぬれずとも可能である。けちなことを言うようであるが、国会議員のために相当なコストをかけている。ここまでやる必要があるのか、考え込んでしまった。20年近く訪れない間に、国会議員のための待遇が格段に良くなっている。今の国会議員の活動ぶりを見ていると、どう考えても少々不条理ではないかと思っている。

2011年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com