3194.2016年2月10日(水) ジョン万次郎の写真

 ある若い文学者仲間から、ジョン万次郎とみられる人物の写真を掲載した地方紙のコピーを送っていただいた。先日新年例会で会った時に珍しい写真の話になった。彼とは5年前初めて例会で会った際お互いに自己紹介して、ともにジョン万次郎の遠縁であることを知って驚いたものである。私の父方祖先は武士の家系で御家人ではあったが、ジョン万次郎の中浜家とは縁がない。ところが、結婚して間もなく見合い結婚した妻の実家が偶々中浜家の縁戚であることを知って驚いた。

 1981年9月旧文部省海外教育視察団で全国から選抜された先生方のお供で、マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォードを訪れ、万次郎が生活していたホイットフィールド船長宅とジョン万次郎記念館を訪問し、見学した時に、館長さんから万次郎の親戚と知って歓迎していただき、次回は夫婦でいらっしゃいと言葉をかけられたことがある。

 彼が送ってくれた高知新聞と神奈川新聞を読んでみると、写真の人物が万次郎であるという確証があるわけではないようだ。元々幕末に活躍された志士たちに比べて現存の写真が極めて少なかった万次郎だけに、期待も込めて万次郎ではないかとの推察が先行してしまうのだろう。彼も同じ中浜家直系の方から資料の提供を受けたと手紙には書かれているが、それでも貴重な資料だと思う。

 この写真の真偽を究明するのも好いが、折角目の前に現れた写真が偽物と分かる時のショックを考えると、勝手ながらこのまま本物らしいと信じて黙っている方が無難な気がしている。。

 さて、先週始まったアメリカ大統領選の予備選が今週は東部ニューハンプシャー州で行われ、前回のアイオワ州とはまったく異なる結果となった。民主党は上院議員のサンダース氏がクリントン前国務長官に圧勝し、共和党は下馬評通り人気トップだったトランプ氏が勝った。これで次の第3戦以降の行方が分かりにくくなったが、それぞれ秘策があるようだ。ただ、トランプ氏の過激な発言が勢いを増すことが心配である。「アメリカを再び偉大な国にする」は結構であるが、「中国や日本を打ち負かす」との日本への恨みつらみは止めてほしい。公平な貿易で結果的に現状はアメリカに利益をもたらさないだけである。また、アメリカ軍の日本防衛が片務契約であるとイチャモンをつけているが、日本憲法の制約や、米軍駐在費もかなり日本が負担していることを考慮すれば、日本に対する八つ当たりは好い加減に止めてもらいたい。

2016年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com