台東区生涯学習のラーニング・スクェアで「世界の都市を知る」シリーズの第1回「イギリスの魅力といろいろな都市を知る」と題して講師を務めた。すでに担当者と打ち合わせを済ませており、一応のイメージに沿って昨日までにパワー・ポイントのスライド28枚を作成した。どうしたらイギリスの魅力とイギリス旅行の楽しさについて説明したら良いかといろいろ考えてみた。受講者の年齢が50歳以上という制約の中で、当初28名の募集に対して申し込みが少なく開催を心配していたが、今日現在受講者が21名というのはまずまずだったのではないか。比較的意欲的な受講者が多いようなので、政治、伝統、文化、習慣、文学、特に文学ではシェークスピアとワーズワースについて触れた。観光面では首都ロンドンより、地方都市の良さを訴えた。中でも湖水地方とケンブリッジの美しい環境について自分自身の体験談を交え話したので、イギリスの田園地帯の素晴らしさを理解してもらえたのではないかと思う。次回は再来週に「フランス」を担当するので、どういう視点で説明するかゆっくり考えたい。
さてさて、またアホな国会議員のパフォーマンスについて書かざるを得ない。菅直人首相を首相の座から引きずりおろそうとする野党の中でも、谷垣禎一・自民党総裁の「菅首相ではもう何も出来ないし、期待出来ないので、何とか辞めてもらわないといけない」とぶち上げ、他党とも謀って菅内閣不信任案を提出するという。これに対して安住淳・民主党国会対策委員長は、仮に不信任案が通ったら国会を解散すると受けて出た。この言葉を聞いた谷垣氏は、原発事故で苦しみ、県議会選挙も行えない現状で総選挙とは、被災者の気持ちを考えていないと厳しく追求していた。まったくどっちもどっちである。谷垣氏の言い分は、不信任案を可決させて何とか菅首相を辞めさせたいようであるが、結果的に衆議院解散も当然あり得る状況からすれば、何をふざけたことを言っているといつもながら自分たちの都合だけを優先させている態度には腹が立つ。
現在の国会議員の中にはもちろん真面目な人もいる。しかし、自分の都合ばかり考えて、国の健全な発展のために、全身全霊を注いで国家のために貢献しようとする人が果たしてどれほどいるだろうか。
今の政治家集団が政局ばかり気にしている姿を見ていると、最早こういう利己集団には期待することは出来ないような気がする。
今日の朝日朝刊トップ記事は、またもや原発事故の巨額に上るであろう国際賠償の話題である。何とわが国が海外から巨額の賠償を負わされる恐れがあることが分った。何と日本が、国境を越えた被害の損害賠償訴訟を事故発生国で行うことを定めた国際条約にも加盟していないことが判明した。菅政権は危機感を強め、条約加盟の本格検討に着手し出したとのことである。極めて深刻な事態である。どうして原発を抱えているわが国がこのような国際条約に加盟していなかったのかと云々することより、こんな重大な時期に放射能問題を一向に解決へ導けないわが国が、首相の首をどうする、こうするもないと思う。
そんなことも分らないのが今の国会議員ではないか。だからそんな国会議員が勤める国会議事堂の最寄り駅・地下鉄「国会議事堂前」(KOKKAIGIJIDOMAE)が、フランス人から「コッケイジジドモー」と呼ばれるのだ。