1479.2011年6月3日(金) 下品な政治家の非難合戦

 昨日衆議院本会議で菅内閣不信任案が否決されたが、内閣は安定するより不安定さを増し政治は混迷の度を深めてきた。
  その最たるものは、本会議前に開かれた民主党代議士会席上で「一定のめどがついたら辞任する」と語った首相の軽い言葉である。これによって菅降ろしの勢い は一応収まり、不信任案が否決された経緯がある。ところが、本会議直後から様子がおかしくなった。「一定のめど」とは時期的にはいつなのか。首相と首相に 辞任を迫った鳩山前首相が得た、辞任するとの確約を巡って解釈が対立している。首相は自身の退陣時期として来年1月を示唆している。鳩山氏は首相をペテン 師まがいと手厳しく批判している。他にも閣僚の中には、一定のめどを機に辞任とは1~2ヶ月内との解釈を披露する大臣も現れた。見苦しい内輪揉めはもう好 い加減に止めてほしい。
  野党はもちろん、海外でもこのトップニュースは評判が芳しくない。しかし、相変わらず国会議員はこれを政争の具にしている。朝日も日経も社説でこういう事 態では菅首相は早く退陣すべきだと厳しい。一番情けないのは、政界には判断力、倫理観、行動力が最早失われたことである。自浄能力はとても期待出来ない。 この国はこれから一体どうなるのだろう。
 今日「新宿区高齢者学級連合会」が主催する新生大学院で講師を務めた。「シニア大楽」を通した初めての依頼だが、求められたテーマは「世界遺産の楽しみ方」である。60歳以上の受講者が60名近く聴いてくれた。世界遺産については、これまでにも何度かお話しているので、要領も分っていて比較的楽しみながら自分の考えるように話すことが出来る。皆さん熱心に聴いてくれたようでまずまずほっとした。
 今日の会場は「新宿区立戸山生涯学習館」という公的施設で、利用したのは初めてだったが、長い間新宿区内で働いていた経験から当然すぐぴんと来る場所であるべき筈なのに、戸山、或いは近くの早稲田の地理が分かりにくい。地下鉄の路線図とにらめっこしながらJR代々 木駅から都営地下鉄大江戸線で都庁前まで行き、そこで乗り換え若松河田駅までやって来たが、目的地と反対側出口へ出てしまい、郵便配達員に尋ねてやっと辿 り着いた。帰りはその都営地下鉄で西新宿まで簡単に来ることが出来た。普段利用せず、また初めての路線というのは分りにくいものだとつくづく悟った。先日 偉そうにロンドンとパリの地下鉄の利用し易さを話したばかりだが反省、反省。
  東日本大震災の復旧見通しが立たない中であるが、長崎普賢岳噴火から今日満20年を迎えた。20年前会社で打ち合わせ中に偶々テレビ画面を観て火砕流の迫力に恐ろしかった記憶が思い出されてくる。近年日本は本当に自然災害の多い国だということを実感する。

2011年6月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com