今日は台東区生涯学習・ラーニングスクェア「世界の都市を知る」シリーズで、先々週のイギリスに続き、第3回「フランスの魅力といろいろな都市を知る」の講師を務めた。この数日精力的にパワーポイントUSB用画面作成に取り組み、写真をふんだんに使い、テクニックを駆使して31枚のスライドを使い、まずまずの教材に仕上げたつもりだった。ところが、会場に準備されたプロジェクターとPCがどうも持参のUSB画面の効果を引き出して機能してくれない。折角受講者から喜んでもらえるような画像を作ったと内心悦に入りながら、それが思っていたように機能してくれない。
PCにダ ウンロードされたパワーポイントのソフトがどうも古いのではないかと思う。見出しも文言もそれなりに、スピード調整して意外性とか面白みを持たせたつもり だったが、すべて同じスピードで同時に表示される。全然面白みがない。担当者に申し入れてもソフトの問題だからその場ではどうにもならない。不本意ながら そのまま映写を続けることにした。今日の講義のスライドは過去最大容量185MBまで使用して精一杯作成したものだった。これだけ力を入れて作成したスライドは初めてである。それだけに狙い通りの効果が表れないのが残念である。
取り入れた写真を参考にしてフランス旅行に関する勘所を説明するのだが、やはり今ひとつぴりっとしない。受講者には多少言い訳を言いつつ、一応最後まで主 旨にあった内容について説明したので、熱心に聴いてもらえたとは思う。しかし、折角作成した資料が思うように使えないという点では悔いが残る。やはり個人 用の機器を所有していることでもあり、会場の機器をあまり当てにしない方がよいと思った。今後は自分なりにケースバイケースで対処したい。
3週間後に最後の講義があるが、今日のように施設のPCとプロジェクターを使用すると効果半減の恐れなしとしないので、この次は自前のものを持参することで主催者側の了解をもらった。
張り切って事前の準備に力を注いでいただけにちょっと悔いが残る今日の講義だった。
さて、東日本大震災復興計画は依然としてもたもたしている。現場では福島原発事故の解決見通しが立たず、他の被災地では街の復興計画がいまだ緒に就いてい ない。政界は、菅首相の退陣を巡って特例公債法案も、第二次補正予算も先が見えなくなってきた。そこへ復興構想会議の第一次提言の骨子案の中で復興財源に ついて基幹税の増税を検討する声が内部で挙がっている。一方で、復興財源に消費税を充てる点については枝野官房長官が否定している。復興するには莫大な費 用がかかると思われるが、それをどう工面するかという第一歩が未だにふらふらして決まらない有様である。まったく政治は何も出来ない。政治家は空理空論の 鞘当てばかりやって、建設的なやりとりが一向に見られない。最近でも稀に見るほど機能不全の政治ではないか。ついに日本の政治は落ちるところまで落ちたと いう印象がしてならない。