3198.2016年2月14日(日) 財政再建中に特例で減税

 立春が過ぎ、昨日の都内の気温は21.8℃まで上がって4月並みの暖かさだった。暑いなと思っていたところ今日は更に上昇し、23℃を記録した。久しぶりに駒沢公園までウォーキングしたが、シャツ1枚でジョギングしている人や半袖姿の人も多かった。しかし、どうも陽気が不安定である。明日からは再び冷え込むようだ。

 ところで、今鎌倉大仏が修理中というより大掃除中のようだが、大仏内部の積年の汚れを除去している。作業に携わった人の話では、改めて鎌倉時代の鋳造師の技術力の高さが垣間見られるという。その中でチューインガムがこすりつけられていたことが気になったという。その他には落書きが多く見られたというのはありそうな話だが、仏さまである大仏の身体内部に異物をこすりつけたり、落書きをするとは罰当たりも甚だしい。半世紀前のような本格的な解体修理工事ではなく、垢落としの清掃なので、3か月程度の閉鎖であるが、いずれ内部を見学出来るようになったら、高校時代に覗いたことがあるが、もう一度覗いてみたいと思っている。

 さて、企業に対する租税特別措置に基づく政策減税という特例にそれほど注意を払うことがなかったが、今朝の朝日新聞によるとその減税額は年々増えて、実にその減税額は2014年度で1兆2千億円だというから驚く。これはあくまで特例であり、それが1兆円超というから今後はしかと監視する必要がありそうだ。

 そもそも研究開発投資に対する減税で、中小企業にはまず恩恵は考えられない。実際その恩恵を受けた企業の6割が資本金100億円以上の企業だったことからも窺うことが出来る。これにより国が得るべき税収が減ることになる。その一方で政府は安定的にこれら企業から資金の提供を受ける機会が増えるわけであり、政府と財界の結びつきは一層強まると考えられる。

 少々気がかりなのは、いつも歳出が増えるたびに緊張感がなく、何とかなるとあまり深刻に考えることをしない人が増えることであり、以前から心配されている財政再建が一向に進まないことである。先に決まった貧しいお年寄りに一人3万円のバラマキ支給がいい例である。この政策減税にしても財政再建のアイディアとして還流することが考えられなら、ツケを将来世代に残すことにならないのだが、政治家と彼らとグルになっている官僚がこの国を牛耳っている限り所詮財政再建は夢物語だろうか。

2016年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com