2ヶ月近く取り掛かっていたエッセイというか、ドキュメントをやっと書き上げた。構想と文体が中々決められず時間がかかってしまった。まだ初校なので、こ れから何度か推敲を重ねる。今回は森喜朗・元総理も絡んでいて、先月佐々木信也さんに連れられて出向いた衆議院議員会館で森さんに会って、辞去する時に内 容に間違いがあるといけないので、下書きを見せてほしいと言われている。
「トラック島の日系大酋長が見せた大和魂と残した謎」と題し、副題を「元プロ野球投手・相澤進が元チームメート・佐々木信也、元総理・森喜朗と結んだ絆」と名づけた。A4判で18枚 のボリュームで、予定より少々長くなってしまった。内容的にはトラック島の大酋長の相澤さんが所属した高橋ユニオンズのチームメート・佐々木さんの交友関 係、また戦時中トラック島に駐留し戦後捕虜になった元総理の父親のトラック島との関係について若干プライバシーを交えながら書いたものだ。遺骨収集団でト ラックへ行った時、初めて相澤さんに会い、そのスケールの大きい個性にびっくりさせられたが、佐々木さんから話を伺うと私が聞いた話と佐々木さんの話が正 反対だったり、不可解で謎のような話が多くて書いていて???と首を傾げてばかりいた。それだけに話としては面白い。先日も相澤さんが生前親しかった兼高 かおるさんにもお話を伺ったが、やはり南方人の思考回路に疑問を抱いていたようだった。
明日相澤さんのご親戚、佐々木さん、森元総理へ初校ゲラをお送りしてチェックしていただくことにしている。原稿は「知研フォーラム」7月号に掲載してもらうことになっていたが、時間的に難しいので10月号になる。まあ内容的には面白いと思うので、取りあえず書き上げてほっとしている。
さて、政治が行き詰まり、与党内、与野党間でぐじゃぐじゃ揉めている。菅首相の退陣時期を巡ったものだったり、震災復興に向けた法案だったり、その結果内 閣を改造するという話が出てきた。今日になって奇妙な内閣小幅改造と見られるような人事が発表された。最近よく名前が出る人物が、横滑りで新担当相になっ たり、浜田和幸・自民党参議院議員を復興担当政務官に任命して、民主・自民党間に新たな火種を蒔いたり、何か手当たり次第に政策を進めんがため、何でもあ りの状態になってきた。日本には構想力の乏しい政治家が多いが、これだけ国民を抜きにして勝手な思いつきだけで、内閣改造や他党の人物を一本釣りしたり、 このまま放置するとこれからどうなるのだろうか。いよいよ末期症状になったか。