昨夕のタンゴに続いて今日午後はオペラ入門編である。自宅近くの「めぐろパーシモンホール」へオペラ入門シリーズを鑑賞に妻と出かけた。2005年 から毎年3回オペラ入門シリーズと称して、世界的にも名高いオペラをアリアに解説を交えてさわりを分り易く紹介してくれる企画が、目黒区芸術文化振興財団 主催、二期会制作協力の下に行われている。これまでに「カルメン」「椿姫」「蝶々夫人」「リゴレット」「フィガロの結婚」「トゥランドット」等の有名オペ ラが紹介され、かなりの人気があるようだ。実際今日も200席の小ホールは満員だった。今日のオペラはプッチーニの「トスカ」だったが、松本宰二・プロデューサーの分り易い解説と素晴らしいアリアに大満足だった。
特にトスカ役のソプラノ・嘉目真木子とカヴァラドッシ役のテノール・山田精一の声量ある歌声に圧倒された。第3幕で山田が歌ったアリア「星は光りぬ」は、「トスカ」の見せ場だけに迫力もあり、感動的ですらあった。オペラの面白さを大いに満喫した。
これまでに、本場のオペラはパリ・オペラ座の「魔笛」、ニューヨーク・メトロポリタン劇場の「サロメ」、ベローナ野外劇場の「アイーダ」を観る機会があったが、機会があればダイジェストの「トスカ」ではなく、完全版「トスカ」をスカラ座辺りで観賞してみたいものである。
昨日ノルウェイの首都オスロ市内官庁街でテロ爆破により、政府系ビルが破壊され7名もの死者が出た。その僅か2時間後にオスロ郊外の小さな島、ウトヤ島で1人の男が銃を乱射して84名が亡くなった。政治的にも安定し、ノーベル平和賞授与国であり、一人当たりの国民総所得が世界4位のノルウェイはこれまで治安上問題になるようなことはなかった。それが、同国民によれば第二次世界大戦以来の惨劇であり悪夢だそうだ。
今までテロと言えば、左翼系とかイスラム系によるものと思われがちだったが、今度のテロはどうも右翼系ノルウェイ人らしい。ひとつ気にかかったことがあ る。事件後インタビューを受けたノルウェイ人が外見からすると、ほとんど黒人系、或いはアラブ系の国民に見えたことである。実は2009年ノルウェイでは移民の受け入れ規制を訴えた右翼が躍進した。今では国民の1割が移民で、この移民受け入れを推進してきた政府が右翼に狙われたようだ。詳しい原因は犯人らしきノルウェイ人が1人逮捕されたので、いずれはっきりするだろうが、フィヨルド観光などで良いイメージのノルウェイにとっては、唾棄すべき忌まわしい事件である。
今日名古屋場所14日目で横綱白鵬を倒した大関日馬富士が優勝を決めた。白鵬の前人未到の8連覇は成らなかった。同じモンゴル人同士であっても、そろそろ白鵬以外の優勝者が現れても良い頃ではないかと思っている。