1539.2011年8月2日(火) 中国の海洋進出は高圧的、防衛白書が指摘

 正式にアメリカの債務上限引き上げ法案が議会で承認された。これによって当面の危機は先延ばしされたが、心配していた日本の円高が一段落するかと思いきや、再び円高が進み、一時は過去最高値(76.25円)に迫る76.29円にまで達した。その後77円台で推移しているが、まだとても安心出来ない。
 昨日ホンダが第1四半期決算を発表したが、今日トヨタの決算発表ではホンダを遥かに上回る円高損失500億円以上を計上した。営業損失も震災の影響と円高分を合せて1079億円というから、流石に世界のトヨタらしく桁外れである。
 この円高に引っ張られ株式市況もぱっとしない。連日日経平均株価は下がりっぱなしである。
 一方、福島原発事故の放射線漏れで肉牛の出荷が停止されていた岩手、宮城、福島県に続いて栃木県の肉牛も全頭検査することになった。
 稲作も放射線汚染の影響が懸念され、収穫される米も各県で独自に検査をするようだ。気の毒なのは農業、畜産業に関わる人たちである。
  さて、今日防衛白書が報告された。その中で特に強調されているのは、近年海洋進出に積極的な中国への対応である。同時に中国への警戒感も記載されているよ うだ。昨年の白書でも国防政策の不透明性や軍事力の動向は、わが国を含む地域・国際社会にとっての懸念事項と指摘したが、今年も中国については、日本など 周辺諸国と利害が対立する問題で中国は高圧的と決め付けた。日本とは尖閣列島問題で一波乱あり、南シナ海では東南アジア諸国との間で軋轢が生じている。最 近の国防政策を見てみても、旧ソ連の払い下げ空母を改造してアジア海域へ乗り出し、軍事力をみせつけそうだ。実際今南沙諸島周辺で問題を起している中国の 行動自体は無理があり、無茶苦茶で筋が通らない。国際法的に見てもとても自国の領土とは思えない海域で自国の利益のために活動し、自国領土を主張する他国 とことを構えるというスタンスでは顰蹙を買い、恨みを買うばかりではないか。とても相手国の考えを聞いて話をまとめるというセンスは感じられない。俺が、 俺がの論理でどこへでも乗り出してくる。警戒し、警戒されるのは当然だと思う。その意味では、防衛白書の指摘はごもっともだと思う。
  ただ、それにしてもここまで中国をつけ上がらせてしまったのは、米ロを始め日本にも責任の一端はある。もう遅いかも知れないが、力で押し通そうとする中国 には時間をかけてひとつひとつ丁寧に説明して納得させてあげるより方法はない。中国は今や横車を押すばかりの巨大な国になってしまった。食品衛生、高速鉄 道、知的財産などに問題だらけの国が、どうしてこれほど大きな顔をして、でかい態度を取れるのだろうか。
 今日女子ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」チームに、国民栄誉賞が授与されることが正式に決定した。ご立派!お見事!

2011年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com