1548.2011年8月11日(木) 今日もドル安円高の流れ

  昨日4日ぶりに反発した株価も世界中の株式市場で今日再び下落した。基軸通貨であるドル安に伴い、円高の退避場として金が買われているようで、街の金 ショップに金製品をかき集めて持ち込む人も多いそうだ。実際田中貴金属の金価格表を見ると、6月末以来じりじり上げ続けてきた金価格は今月に入って急激に 上がり始めた。今日の金価格は1g=4731円だから、昨日に比べても168円も値を上げている。
 かつてベトナム戦争当時は金とドルの価格が1オンス=35㌦と決められ、いずれも安定した価値を持ち続けていた。今や小金を持っている人や、成金、新興財閥が金を手づかみでどこへも乗り出してくるようになって、いずれも価値の変動が彼らに左右されるようになった。
 いずれにせよ当分ドルの動きが気になるところである。
  東日本大震災が発生して今日でちょうど5ヶ月が経つ。毎日毎日繰り返される被災地からのニュースには気の毒だと思うとともに、もう少し明るいニュースはな いのだろうかと思う。どん詰まりになった政局も、あとは菅首相退任の3条件のうち2つは、昨日までに与野党の話し合いがつき、2つ目の特例公債法案が衆議 院を通過したので、残る第3の条件である再生可能エネルギー特別措置法案の成立を待って首相は退任することになる。3つの条件はいずれも震災がらみである が、この第3の法案は政局とは別に減原発、脱原発へ一歩踏み出すものであり、ノロマの政治もスピードアップして欲しいものである。
  政局は次の首相選任へ動き出している。後継者不在と言われ、有力な候補者が見当たらなかったが、菅首相が近日辞めることを見越したのか、ここ数日のうちに 「帯に短し襷に長し」の次の首相候補者が雨後の筍の如く立候補の意向を示した。前原前外相、野田経済相、海江田経産相、馬淵前国交相、樽床前民主党国対委 員長、鹿野農水相らが自薦他薦名乗りを上げた。第3の条件を満たした後で、現状6名の次期首相争いの後で選任される新首相が、果たしてしっかり国をまとも な方向へ導いてくれるのか。現状では国民はただそれだけを願っている。

2011年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com