1549.2011年8月12日(金) 甘える役人、愚かな政治家、その陰で苦労する国民

 今月4日の本ブログに経産省のトップ3人の更迭に触れた。3人は福島原発事故の対応の拙さと遅れ、九州電力やら せメール事件等の責任を取らされて「更迭」処分となった。その「更迭」が昨日役人のよく使う手であるが「勧奨退職」と名を騙り、退職金の2割程度を上乗せ するという、世間で言う「更迭」ではとても考えられないお土産つき退職ということになった。ともかくわが国は明治維新以来役人には甘いのである。いずれこ の高給役人はいずこかへ天下りして、そこでも何度か「退職金」を戴くことになるのであろう。いつもながら役人にとっては天国である。
 7日のブログには人事院が国家公務員定年後のスライド制退職で65歳 まで務めた場合、退職前の給与の7割を毎月受け取れる新人事制度の素案を作成し、9月下旬の国会に提出するということを批判した。それにしてもこんな役人 天国を助長させるような法案を、役人仲間の人事院が堂々作成するとは呆れ果てた。民間では苦労に苦労をして、定年後の職探しに懸命だというにも拘わらず、 役人は黙っていても年金受給年齢の65歳までは現役時代の7割もの給与をいただけるというのだから、役人ほど恵まれた職業はない。
  後段の新人事制度については、あまり癪に障るので、朝日「声」欄に投書したが、掲載候補者として規定の名、住所、年齢、職業などを知らせよとの連絡があっ たが、残念ながら掲載される見込みはまずない。書き方が朝日にやや批判的とも取れる文体だったことと、ニュースソースが朝日ではなく日経紙なのでバツが悪 いのか、出し抜かれたと思うのか取り上げてくれそうもない。
  最近の朝日は、東電から巨額の広告掲載料を得て馴れ合いが常習化していたと一部週刊誌に暴露されたり、一昨日には医師資格がない人物を被災地の医療行為で 英雄扱いして報道し、今日になって謝罪記事を出したり、些かジャーナリズムとして常軌を逸する傾向が見える。正論ではあるが、彼らにとって都合の悪い「ご 意見番の意見」をボツにすることぐらいどうってことはないのだ。
 だが、このまま「役人天国」「官尊民卑」を放ったらかしておいていいものか。メディアが糾弾しなくて誰が国民の下僕・役人たちの「甘い汁体質」を追及し暴くことができるのか。
 役人は国民の苦労の裏で、あくどいことをやって甘い汁ばかり吸っている。
 役人が役人なら政治家も政治家である。世界の政治家に対するアメリカの民間団体の通信簿が発表された。それが何 と日本の政治家の政治力は世界でもワースト5に入ると判定されたというから情けない。普段から国家、国民のために粉骨砕身努力する様子がほとんど伝わって いないからである。アフガニスタン、イラク、台湾、ベルギーと並んで、日本の「ノータリン政治」を断罪したのである。もっと酷い国もあるとは思うが、日本 が槍玉に挙げられたのは、皮肉の側面もあると思う。それだけ日本の政治家のやることは滑稽なのだ。
 もっと国民のために真面目に仕事をしてくれよ。ずる賢い役人とバカボン政治家どもよ。

2011年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com