1554.2011年8月17日(水) 口が軽く無責任なリーダー

 菅直人首相退任後の後継首相として最右翼にいる野田佳彦財務相が、早くもうっかり発言をして韓国政府から厳しい反発を受けている。「過去の日本帝国主義に よる侵略の歴史を否定しようとする不適切な言動」と酷評する一方で、メディアも「妄言」「極右、軍国主義的な視点」などと激しい論調で批判を浴びせてい る。物議を醸した発言とは、「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」というものである。野田氏は本心からそう思っているのか。100%ではないにしろ、A級戦犯のほとんどは戦争犯罪人である。彼は日本の歴史を知らなさ過ぎる。しかも、なぜこの終戦記念日直後で誰もが戦争に関して神経質になる時期に、このようにわが国が迷惑をかけた国の神経を逆撫でするような発言をするのか理解に苦しむ。
  野田氏のような考え方では、日本軍により戦争の災禍を受けた外国人の気持ちは簡単には収まるわけがない。仮にA級戦犯が戦争犯罪人でないとするなら、一体誰が戦争犯罪人だと言うのか。常識を覆えす発言をした野田氏には答える責任がある。
  これまで東條英機らA級戦犯は日本が戦争を始め、敗戦によって戦争の惨禍を国民に押し付けた張本人と考えられ、 われわれもそう信じている。だからこそ、A級戦犯を祀った靖国神社参拝がとかく問題にされ、戦争の災禍を受けた近隣諸国から、公人の靖国参拝が非難されて いるのではないか。そんなことは百も承知の大臣ともあろうものが、ここへ来ていきなり前記のような言葉が軽々しく口をついて出るとは、あまりにも軽率であ り、失言癖を持った人物と言わざるを得ない。こういう人が首相なぞになったら今後の外交において大きな支障を生じる。心配である。
  一方で野田氏は15日の終戦記念日には靖国神社への参拝 を行わなかった。本人は参拝したかったが、民主党政権の建前として昨年同様閣僚は参拝しないことになっていたので、靖国へ行かなかったというのか。首相に 就任した場合の自らの対応について聞かれ、「それは仮定の話だ」と明言を避けた。この辺の応答を察すると、何となく軽く発言しているという印象である。情 勢分析をせず、空気が読めず尋ねられるままに軽く応えている。こんな軽い人間では一国の総理大臣を務めるのは無理だと思う。
  今日発売された「週刊文春」のトップ記事の見出しにこう書いてある。「あ~あ、民主党 こんな奴らが総理かよ」  内容の一項に「野田上半身ハダカにマジックで落書き『酒豪飲み会』」とある。何とも下品な表現だが、国民の本音は案外見出しのようなところかも知れな い。それにしてもまったく程度が低いのだから嫌になっちゃう。

2011年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com