約束通りの午後2時に森喜朗元総理を議員会館へ訪ねた。今取り組んでいるドキュメントの内容について、先日森さんから電話でその一部に誤解があるので話し 会いたいと申し入れがあった。小1時間ほどお話しをして、7月に亡くなられた長男祐喜氏が子ども時代にトラック島へ旅行したいきさつについて一部加筆修正 の希望、更にご自分がトラック島へ行かれた時の様子に補足説明をして欲しいとの要望があった。特に当方に問題はないので、そのまま受け入れて希望通りに文 章を変更しようと思っている。更に森さんは出来れば、ミクロネシア駐日大使ジョン・フリッツ氏に会うことを薦めてくれた。というのは、フリッツ大使は相澤 酋長の甥だから相澤さんのプライバシーについてもよく知っているはずだと、私の目の前で大使に電話してくれ、近日私がアポを取ったうえで面会に伺うので、 よろしくお願いしたいと親切に頼んでくれた。
改めて、森さんの父茂喜氏がいかに戦中戦後トラック島で多くの島民から慕われ敬われていたかということを思い知らされた。フリッツ大使からプライベートなお話を伺えれば、相澤さんの隠された一面がもっと分るかも知れない。
2年前義理の甥に当たる参議院議員の岡田直樹・国交省政務官ともども2度目のトラックを訪問したと話されたが、ひとつの目的は相澤さんのお墓参りだったと 言っておられた。2つ目の目的は、ミクロネシアに大型航空機を就航させるため首都ポンペイ(旧ポナペ)国際空港の滑走路拡張工事に日本として支援を約束す ることだった。その工事も今年度内には完成するらしい。日本から大型機によるグアム経由ポナペ便の就航により、天皇・皇后両陛下に戦没者慰霊のためサイパ ン島同様に、トラック島にも訪れてもらいたいとの気持ちが森さんにはあるのではないかと思っている。それにしても今日改めて思ったが、森さんのトラック島 への思い込みと相澤さんとの友情には並々ならぬものがあるようだ。
夜になって知研の八木哲郎会長へ今日の様子を話して、既に送った半製品の原稿をかなり修正することと、ボリュームも若干増えることを伝えて了解を得る。予定が大分遅れるのではないかと申し訳なく思っている。
明日早速ミクロネシア大使館に電話して、フリッツ大使とのアポをお願いしようと考えている。