TBSの報道特集でリビア情勢について、現地からの中継を交えて金平正紀特派員がリビア各地の様子を伝えていた。10日前ごろ反政府軍が首都トリポリを制圧したと発表されたが、主役のカダフィ大佐の行方が掴めず、その後の成り行きが注目されていた。
今日の番組を見たところでは、国内のいずこかに姿を隠しているカダフィが政府軍や支援者をたきつけて降伏拒否、徹底抵抗を叫んでいる。しかし、都市の荒廃 した状態を見ると、カダフィ側がほぼ国内を制圧した反政府軍に対して巻き返すことは至難に思える。カダフィ城陥落は最早時間の問題だろう。
一昨日9月1日は、リビア革命から42年に当たるが、今や追われる立場に追い込まれたカダフィ大佐を思うと、つくづく「奢れる者は久しからず」を感じる。
国民評議会がカダフィ大佐へ降伏を求めているが、カダフィには受け入れる意思が見られず、このままではカダフィの潜伏先を見つけて攻撃するシナリオが浮か んでくる。カダフィの長男と三男は降伏を受け入れ、条件を話し合おうとしているが、カダフィと二男が頑強に抵抗し、絶対降伏しないと死を辞さない覚悟であ る。こうなると行き着くところまで行くことになるだろう。
テレビ画面を観ると市街地は瓦礫の山と化し、人々はカダフィから解放されて自由を喜んでいるが、これからの国の再生を考えると気の遠くなるような話である。反政府軍の後ろ盾になって、空爆を繰り返して支援したNATO軍とEU諸国の責任も重いと思う。いずれにせよ、国会も憲法もない国を民主国家として軌道に乗せるのは、並大抵ではない。
それにしても埋蔵量ではアフリカ第一と言われる石油資源に目が眩んで、カダフィ大佐のご機嫌ばかり取っていた中国やロシアは、ここでポスト・カダフィにどう決着をつけるつもりだろうか。
さて、漸く相澤トラック島大酋長のドキュメントを仕上げたので、原稿をコピーして森喜朗元総理事務 所とジョン・フリッツ・ミクロネシア大使宛へ郵送した。これが推敲されて返送されれば最終原稿にまとめたい。そんな折今夕知研・八木哲郎会長から「冒険ダ ン吉」漫画シリーズがアマゾンで買えると連絡があった。件のドキュメントに一部「冒険ダン吉」に触れる箇所があり、相澤酋長のリリー夫人も冒険ダン吉と云 われる森小弁の孫だということでもあり、「冒険ダン吉」の漫画再刊版を複写でドキュメントに添えたらどうかとのアドバイスだった。面白いと思うので、もし 漫画が入手出来れば考えてみたい。