1579.2011年9月7日(水) 台風12号による被害は平成になって最悪

  紀伊半島を襲った台風12号が平成になって以来最悪の被害を出している。今日現在死者は53人、行方不明者54名 という状態である。被害を蒙った地域は山間部のため、土砂崩壊、洪水に襲われ集落が孤立している。ライフラインが寸断され、特に断水により病院で点滴も充 分行えない状態である。今度の台風被害で原因が分析されているが、初めて聞く言葉が多い。山が深く崩れたのは、スピードののろい台風の停滞のために降雨が 底深くまで浸み込み、丸ごと土砂を崩した深層崩壊というのだそうだ。これまでの表層崩壊とは大分違うようだ。
 それにしてもわが国では自然災害に遭う運命にあるようだ。自然災害は想像もできないことが起こる。想定外だらけなのである。これからは、少しでも可能性があるなら、あらゆる対策を考えておかなければならないと思う。
 さて、リビアのカダフィ大佐と彼が支配する政府軍が姿を隠して以来、どこへ逃げたか、捕り物帳的な 見方をされている。今やカダフィ軍復権の希望は考えられず、いつ、どこで幕引きをするのか、いま世界の目はそこへ集まっている。昨日になって、カダフィ一 行はリビア国境を越えアルジェリア経由でニジェールへ入ったとの報道がなされた。アルジェリアとの亡命交渉はアルジェリアに断られた。カダフィ政府は亡命 交渉をしながら国外へ脱出し転々と彷徨い出したらしい。リビア中央銀行から持ち出した大量の金塊と現金を車列に積んで移動している。ニジェールで留まるこ とをせず、更に旅は続けられている。その行き先がどこか。噂ではニジェールの南西隣国のブルキナファソ共和国へ入ったという。ブルキナファソなんて国は知 らなかった。世界が大きく動くと今まで知らなかったことを知ることが出来る。このブルキナファソもそうだ。これからカダフィはどこへ落ち延びるのだろう か。身から出た錆びとは言え、あれだけ権力を乱用していた独裁者としては哀れというしかない。こうなると、他の国の独裁者も心中穏やかではあるまい。父子 で40年に亘り独裁政治を敷いてきたシリアのアサド大統領も今やデモ騒ぎが頻発して、カダフィ追放劇をのんびり対岸の火災視しているわけにはいくまい。もうどんな国家であっても独裁国というのは、そう長続きしないと支配者は悟るべきである。

2011年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com