ドキュメント「トラック島の日系大酋長が見せた大和魂と謎」に取り掛かっているが、その中に「冒険ダン吉」が登場する。ダン吉のモデルと称せられた森小弁 について触れた箇所があるからである。実際には原作者・島田啓三が冒険ダン吉にモデルは実在しないと言っていたので、後になって森小弁を取り巻く周囲の人 が、その生き方が冒険ダン吉に似ているからとダン吉を騙らせたのだろう。それでも今も断固として小弁こそ冒険ダン吉と思い込んでいる人も少なからずいるよ うだ。その小弁の孫を妻として迎えたのが、拙稿の主人公アイザワ・ススム大酋長である。そんなことから冒険ダン吉が拙稿に登場することと相成った。
そこで何とか「冒険ダン吉」の漫画を一コマでも良いから拙稿に取り入れたいと思ったが、昭和8年から14年まで「少年倶楽部」に連載された古い作品で、簡単に手に入るような代物ではない。いつも利用する八雲中央図書館に電話で聞いてみたら、目黒区内の全図書館にも「冒険ダン吉」は在庫としてないということだった。幸いインターネットで調べて、今日漫画1冊だけだが1000円 で楽天を通して購入することが出来た。この漫画本には何枚かは気に入る漫画があるだろうから、それを拙稿に掲載させてもらいたいと思っている。それにして もこのアイザワ大酋長を追っていくとトラック島の大物の人脈にぶつかる。大酋長夫人はミクロネシアのモリ現大統領と従姉再従兄弟の関係であるし、トシヲ・ ナカヤマ初代大統領の兄と大酋長の姉が結婚している。トラック島では相当名誉ある家系らしく、大物量産家系にはいやはや驚ろかされる。「冒険ダン吉」は小 学生のころ少しは見たことはあるが、今見たらどんな感じがするだろう。楽天からどんな漫画本が送られてくるのか、楽しみである。
さて、民主党の新閣僚人事を見ていると、大丈夫かなと思うような些か頼りない大臣が何人かいる。安住財務大臣と玄葉外務大臣が心配だと駒沢大学の菱山郁朗 講師にメールしたところ、その他に山岡国家公安委員長と平岡総務大臣も心配だと返信をいただいた。小宮山洋子・厚生労働大臣の如きは畑違いのタバコ増税を 発言して、安住財務相から担当は自分だと釘を刺されている。果たして任期を全う出来る大臣はどのくらいいるだろうか。
一方、党内人事もわけが分らない。特に、幹事長に小沢グループの輿石東氏が就任したが、幹事長が部 下を統括して選挙対策や陳情窓口、国会対策、政策担当などを配置して仕切る考えのようだが、輿石幹事長の下に筆頭副幹事長、副幹事長、幹事長代行、幹事長 代理等々が取り巻いて序列すらよく分らず、まるで伏魔殿である。大体代行と代理はどっちが順位は上なのか。命令系統は大丈夫か。こんな複雑怪奇なことをや るから、党内でも混乱するのではないか。この様子を見ると何事もすぱっと決められない民主党という未熟な政党の体質が透けて見えてくる。