1585.2011年9月15日(木) 日本ペンクラブは今一寸弛んでいる。

 森喜朗・元総理が今日ニュージーランドへ出発したと秘書から連絡があった。同時に昨日意向を汲んで修正した文章のうち1ヶ所だけ訂正の要望があった。これは森さんの軽はずみな発言によるものであり、修正するのは吝かではない。
 ところが、今日開かれたペンクラブ9月例会で理事の大原雄さんに昨日森さんと交わした話の内容を説明したところ、森さんの言い分はおかしいと言われた。やはり懸念していた通り、文章上「元総理」とすべきだとアドバイスをもらった。「前総理」という表現は菅直人前総理しか使えないとも言われた。森さんに「前総理」との肩書きを使うと約束した以上、「元」と「前」の区別が分る説明が必要だと考えている。それより何より、自由に筆を揮えるはずのエッセイに登場人物のエゴで表現を変えなければならないとは、相手がいかに元総理大臣とは言え少々釈然としない。でも、今回は森さんの言い分を引き受けてしまったので、不本意ではあるができるだけ不自然な表現にならないよう留意してまとめてみたい。
 今日のペン例会は、暑さもあり欠席者が多かった。常連の小中さんも欠席された。浅田次郎会長以下多くの幹部も欠席していた。聞いてみたら幹部連はセルビアで開催中の国際ペン大会に出席したまま、まだ帰っていないという頓馬な回答だった。いずれの会合の日時も大分早くから分っていたはずなのに、どうして2つの開催日時をダブらせないような工夫ができなかったものだろうか。
  加えて、東日本大震災について折角分り易い報告をされた吉岡忍理事の講演は、その講演中に自分が常務理事から専務理事になったと何気なく語っていたが、正式には本人ではなく然るべき担当理事が新人事として報告すべき事柄ではないかと、ペンクラブの軽薄な非常識には些か呆れている。大体昨年の国際ペン東京大会赤字決算について、約束したのに未だに説明が成されていないのもおかしい。しかも、杜撰な赤字決算の責任をとるべき吉岡氏が専務理事に昇格しているのも常識では考えられない。そのご本人がノーテンキな発言である。今日の講演でも折角気の利いた話をしたのに、明治三陸沖津波が発生したのが明治29年で、日露戦争の後だなどととんでもない事実誤認をしゃべったので、パーティの席上で本人に間違いを指摘してあげたが、ちょっと気持ちが弛んでいるのではないだろうか。
  来月の例会では浅田会長の国際ペン大会の報告、赤字決算報告、新人事などについて、明確な説明がされるものと期待したい。

2011年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com