1657.2011年11月26日(土) 東京交通短大で講義する。

 池袋にある東京交通短期大学で特別教養講座の一環として「現場で逞しい力を磨こう!」と題して、観光業を目指す学生相手に講義をした。今回が4回目であるので、大体要領は分かっている。

 強調したのは、若い時にできるだけ1人旅をやってみることである。これは3月にノーベル賞受賞者・根岸英一博士とお話しした時一致した考えである。私の若かりしころの危なかった1人旅の体験談と「本物」「生」に触れることの大切さ、臨場感を悟ることが重要であること、自分の立ち位置を知ることとともに心がけて欲しいと話した。その他に興味を持ってもらえそうなテーマとして、臨場感を知ることによってテロの予知まで可能になるというような話を、60余のスライドをパワーポイントで映し出しながら思い切って説明した。

 学生相手の講義は、質問がなくても反応があるから楽しい。今日も1時間半の間一方的に話し続けて何とかギリギリで時間内に終えることができた。

 講義終了後、桑原賢二助教と松岡弘樹・副学長から短大の入学と就職状況について話を伺った。この短大には、鉄道就職希望に特化した伝統校・昭和鉄道高校が併設されている。従って、短大でも観光業というより鉄道会社への就職希望者が圧倒的に多いと聞いた。入学希望者は定員の1.7倍というから、今日定員に達しない大学や専門学校も数々ある中で、経営的には安定しているのではないかと思う。

 さて、国家的な課題となっている年金問題がまたごちゃごちゃしている。先日の行政刷新会議の政策仕分けで指摘された、約10年前の特例で減額を見送った事案は、どうやら民主党が解消するということと、併せて来年度は物価指数のマイナスに連動して年金支給額を引き下げるという。これを1度にやってしまおうというのだ。

 ただ気になるのは、これを発表した当事者の小宮山洋子・厚生労働相がどういうわけか、終始ニコニコしていたことだ。本来なら国民に苦難を強いるわけだから、笑ってなぞいられる場合ではないと思うのだが、この女性大臣もノーテンキというのか、お嬢様育ちというのか、国民の気持なんかあまり深刻には受け止めていないように感じられた。特例という1度与えたお年玉を取り上げようというのだから、明らかに約束違反であり、普通なら大臣は自ら陳謝してしかるべきなのだが、へらへらしている小宮山大臣の気持ちが分らない。国民の気持からかけ離れたこの小宮山大臣とは一体何者なのか? 父親は東大学長加藤一郎として1969年の東大闘争でご苦労されたが、小宮山大臣には大臣の器として些か欠けるところがあるのではないだろうか。

2011年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com