1676.2011年12月15日(木) 高校時代の友と会う。

 高校時代の親友5人と藤沢市内で会食した。みんな気の置けない友人で学校でもよくつるんでいたし、伊豆大島、昇仙峡へも一緒に行ったり三浦半島へも自転車で行った。中でも自宅も近かった轟貞雄くんとは家族同士で親しくしていたので、久しぶりに会えて嬉しかった。94歳になる母上の具合が悪くそのお世話で、最近の同窓会にも欠席続きだった。よく存じ上げていたお母さんも最近は私のことを思い出せないようだと言っていた。ちょっと寂しい気がする。年齢的な衰えがどんどん忍び寄っている。われわれ同級生もそれぞれ大なり小なり病気を抱えている。ある程度年齢的な衰えは止むを得ない。トラック島のエッセイについても単行本として上梓するよう力強く勧めてくれた。これからも時々会って話し合おうということでお開きとなった。

 昨日本ブログで取り上げた中韓間の対立は、お互いに反発して北京では韓国大使館に金属球を撃ち込み窓ガラスを割る騒ぎがあった。一方ソウルでは中国大使館近くで中国漁船に似せた模型を叩き壊す人たちのデモがあった。

 相変わらず中国の韓国に対する反応は常軌を逸していて話にならない。自ら蒔いた種なのに、中国人の国民感情が韓国への反発を強めていて、一方的謝罪だけするような態度はとりにくいというのが実情のようだ。この中国人の精神構造は異常と言わざるを得ない。ある中国紙の社説では、こうまで言っている。韓国沖に漁に出る中国人漁民は生活のためにギリギリの危険を冒す「同情」すべき人々だと主張している。更に、中国近海の漁業資源は枯渇しているが、韓国社会は中国の漁民の悲しさが分らないなどと、まったく筋の通らない、利己的な弁解を載せている。自分たちの不始末の原因を他人のせいにしている図々しさにには呆れるばかりである。こんな身勝手な自己主張を述べているのが、何と国際情報紙としても知られる「環球時報」なのである。このような主張が、中国国内では堂々通るとしても、国際的にはどの社会からも常識的な理解が得られる筈もない。総スカンを食うのが関の山である。そんなことすら意に介しないのが中国流である。これに対して、韓国紙は「加害者側が開き直っているのが深刻で、韓国世論の憤りを伝えざるを得ない」と言っている。ごもっともだと思う。

 その中国が新たに監視船を東シナ海へ出港させた。「違法行為を取り締まりたい」と言い違法漁業を取り締まる目的かと思いきや、日中が共同開発で合意している東シナ海付近の海域で監視活動をするのが目的のようだ。まったく昨日に続いて中国人の奇想天外な考え方とそのやり方は、世界の秩序を乱すことしか考えていないとしか思えない。どうも中国という国家は世界的に異質の国のようだ。

 さて、今日アメリカのオバマ大統領がノースカロライナ州の米軍基地でイラク戦争終結を宣言し、順次イラク駐留米部隊を撤退させると述べた。2003年3月20日に電撃的なイラク空爆により始まった戦争は、すでに8年9ヶ月になる。シベリア鉄道横断旅行を終えて、その帰りにウラジオストック空港で臨時ニュースにより知った開戦だったが、問題は現在本当に戦争が終結したと言える状態なのかどうかということである。今もイラク各地ではテロ攻撃や爆発が絶えない。果たして米軍撤退後にイラクの治安をイラク軍と警察だけで安定させることができるのか。

 そこには戦争終結を発表せざるを得ないアメリカの国内事情があるように思えてならない。経済低迷で100兆ドルに達するという戦費は、これまでに4,500人の戦死者と3万人の負傷者を生んだことと併せて、大国アメリカにとって巨額の戦費負担が耐え切れなくなった証左ではないのだろうか。

 追々アメリカ撤退の原因が明らかになるだろう。

2011年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com