3326.2016年6月21日(火) 舛添要一・都知事最後の一日

 今日で舛添要一都知事が辞職することになった。昨日までメディアは舛添情報を伝えることに余念がなかった。今日は辞職当日であるにも拘わらず、目立つ報道はなかった。誰に挨拶をするでもなく、傲慢な知事は孤独に都庁を去ることになった。任期半ばにして知事職を去る本人としてはやり切れない悔しさであろう。だが、都知事としての任期切れ直前となった先週金曜日の定例会見は行われなかった。これで数々の疑惑も説明のないままに知事は都庁を去る。しかし、責任を取って辞めれば疑惑はそのままにしてもよいものだろうか。知事自身解明すると約束した説明責任は果たされないままである。そんな無責任が許されるのだろうか。昨日の出庁、及び退庁時には待ち構える記者団に対して厳しい顔で口を一文字に結び一言も応じることはなかった。昨日と今日の最後の2日間知事室内で残務整理をするばかりで、都庁を去るに当たって過去の知事がそうしたような都庁職員への別れの言葉を述べるわけでもなく、退庁時に簡単なセレモニーを行ったわけでもない。

 流石に他県の元知事らの舛添知事に対する見方は厳しい。人間としての評価が下がるだけだと手厳しいコメントがあった。怖い顔をして、一切口もきかず、無言のまま知事は何に対して怒っているのか。「立つ鳥跡を濁さず」は、舛添知事には馴染まないのだろうか。誰にも理解されないような去り方では、これからも誰も相手にしてはくれまい。最大のテーマ「2020年東京オリンピック」の機会を逸して、他に舛添要一知事は何をやって、何を都政に残したのか。自業自得とは言え寂しく、気の毒な人である。

 2代続けて不祥事で辞職した都知事に代わって、今度こそ人間的にもしっかりした有能な人物に知事になってもらいたいというのが、都民としてせめてもの願いである。

 さて、昨日ペン総会から、2次会、3次会、帰りの車中とずっと一緒だった小中陽太郎さんがメールを送ってこられた。「冒険団吉大成果」とある。昨日の総会における私の執行部への質問と追及に対する労いの言葉である。「冒険団吉」とは、拙著「南太平洋の剛腕投手」主人公・アイザワススム大酋長の親戚筋がモデルと見られた「冒険ダン吉」を指している。

 ペンクラブをどうやってもう少しまともなペンへ軌道修正できるか。これからが正念場である。

2016年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com