このブログの書き込みも今日で連続1800回目と区切りのよい回数を数えることができた。2007年5月に第1回をスタートさせてからよくぞ1日も途絶えることなく書き続けて来られたものだとわれながら感心し、誰かさんの言葉ではないが、「自分で自分を誉めてやりたい」。今年夏には2000回というもっとスッキリした節目になる。いつまで続けられるか分らないが、気持ちが続く限りは誰から何と言われようと書きたいことを書き続けて行きたい。
今年も年初から国内外の景気がぱっとしないニュースばかりが伝わってくる。その最大の原因は、ヨーロッパの財政不安である。今夜NHKの「クローズアップ現代」で通常の30分を75分に延長した拡大版でも、専門家がヨーロッパの他にアメリカの不況も大きな要因に挙げていたが、その理由として金融機関の市場における機能しない機関投資家的行動を挙げていた。アメリカ連邦銀行(FRB)は資金を市場に供出しているが、それが企業や消費者まで行き渡らず、金融機関内に滞留していることが経済を活気づかせない原因と断定していた。ある外国人アナリストは、アメリカの銀行は投機家ではなく投資家にならなければいけないとコメントしていたくらいである。金融資本主義がだめになったと悲観的な見方もしていた。
ヨーロッパではギリシャ経済が相変わらず不安材料であるが、ここへ来てイタリアの財務状況がいよいよ危なくなってきた。ギリシャ救済の際、ギリシャには認めた比較的緩い救済策をイタリアには適用しなかったからだとも言われている。その結果、イタリアには2月から4月へかけて総額で1000億ユーロの国債償還期限が来るという。日本円に換算すれば、10兆円を上回るくらいの規模である。これがヨーロッパ全体に影響を及ぼしたのか、ハンガリーの様子が一寸おかしくなってきた。現在ドイツとフランスの間では首脳会議が行われている。何とか効果的な対策を講じて乗り切ってほしいものである。
さて、今日からラスベガスで家電製品の見本市が開かれている。かつては、ソニーやパナソニック等日本企業の独壇場だったが、大分様子が変わってきた。今年はテレビ市場で世界のシェアで1位と2位を占めているのは、サムスン、LGら韓国企業であり、ソニーも新型製品を発表しているが、外国記者の評判は従来の殻から抜け出ていないとあまり芳しくない。世界に冠たる技術力と販売力を誇った日本メーカーも、円高不況の中で落日を迎えてしまったようで何とも寂しい限りである。家電製品だけに限らず、今では車も韓国企業の追い上げが激しく、このままだと製造業はみんな韓国にやられてしまう。何とか日本企業も誇りと力を取り戻して欲しいものである。
そんな中で嬉しいニュースは、今日チューリッヒで女子サッカー「なでしこ・ジャパン」の中心選手である澤穂稀選手が国際サッカー連盟(FIFA)の2011年度世界最優秀選手に選ばれたことである。佐々木則夫監督も女子チームの最優秀監督に選ばれた。日本人としてはもちろん、アジアでも世界一に選ばれた選手は初めてである。あまり明るいニュースがない中で、久しぶりにほっとする、元気をもたらすニュースである。天晴れである。