米英に続き、仏伊もシリア駐在大使の召還を決定した。そして否決されたシリアの国連決議の原案を練り上げたペルシャ湾岸産油国6カ国のアラブ連盟諸国もシリア駐在大使を召還し、6カ国の駐在シリア人大使にそれぞれ国外退去を求めた。国連決議拒否権を行使したロシアはラブロフ外相がシリアを訪れ、アサド大統領に暴力の即時停止を求めた。だが、依然としてシリア政府軍の反政府軍への弾圧は一向に衰える様子もなく、犠牲者が生まれている。中ロ両国の思惑と説得如何に拘わらず、アサド大統領に変化と譲歩の気持ちが見られない以上、国連決議案に近い制裁を課さない限り事態は収まりそうもない。
各企業の今期業績決算予想がかなり発表されているが、それを見てみると日本の産業地図が塗り変わったのではないかと思う。今朝の日経紙によると今期上場企業の内、予想純利益が大きい企業ベスト10に製造業が大分落ち、代わって顔を出したのは非製造業である。また、中心が輸出産業から内需関連企業へ代わった。
例えば、10社の中にIT企業が4社、総合商社が4社入り、大分様子が変わった。残り2社は製造業の日産とホンダの2自動車産業であり、日本の産業構造が大きく変わったのではないかと思う。極端に言えば、汗水たらして働くイメージが消え、頭と知恵を巡らせて外の臨場感とは無縁に室内でひたすらパソコンを駆使している孤立した姿が浮かんでくる。これはこれで悪いということではないが、今の教育のシステムと本質の何たるかを想像させる。
丁度1週間前に有名中学の受験と合格発表の様子をテレビでドキュメント風に報道していたが、名門中学合格者の質問に対する応え方が、何とも大人びて世慣れている印象を受けた。受験勉強ばかりやっていたが、大人の質問には妙にそつがないのだ。これは密閉された屋内でひとつの目的を目指した結果ではないかと思い、こういう成績が優秀で、外の世界とは馴染まず妙に大人びた子供たちが将来高級官僚になった場合の恐ろしさを予感した。
実は、例は良くないかもしれないが、日本産業の外から内への変換は根源では似ていると感じたが、穿った見方だろうか。
さて、今日は鎌倉プリンスホテルで、鎌倉に住む弟夫婦、鵠沼に住む妹夫婦と妻を交えて久しぶりに食事をして思う存分話をすることができた。食後弟の家を訪ねたが、序に近くに新築なった話題の豪邸を拝見した。金に糸目をつけない美術館風の派手な和洋折衷の邸宅である「御法川法男」という表札が架けてあった。何と売れっ子タレント「みのもんた」邸である。驚くやら、呆れるやら、あるところにはあるものだ。
妹の娘、東京学芸大学を卒業した姪が福島県相馬市でボランティアとして活動しながら、「そうま・かえる新聞」の創刊に携わりデザインと画を書いて活躍し、現在仕事でラスベガスに出かけていると聞いて頼もしく感じた。持てる才能があるならそれを発揮して、精一杯頑張ってほしいと思う。