東北地方を中心に発生した東日本大震災が昨日1周年を迎えた。大きく報道されることは少ないが、震災の翌日長野県栄村を襲った震度6強の大地震も村に大きな被害をもたらした。更に千葉県浦安市で発生した液状化現象が大きな後遺症を与え、住宅が損壊して住民は住宅販売会社を訴えている。つめ跡は大きい。物心両面で深刻な被害を受けた被災者の心が癒えるにはまだ大分時間がかかりそうだ。
さて、今夕の新聞を読んでいて突然の訃報にショックを受けた。森ビル会長の森稔さんが前立腺癌を患ったうえ、8日心不全で亡くなられたのだ。森さんは湘南高校の4年先輩で、昨年11月の母校創立記念式典でお会いしたばかりで、その時しばらくお話してその後エッセイを寄稿した小冊子をお送りしたところだった。日経夕刊の連載コラム「こころの玉手箱」11年1月19日付に私自身の経歴と同じように「京都から湘南へ」との見出しで鵠沼周辺の情景を書いておられた。江ノ電鵠沼駅の写真が載っていたので、ご実家はわが実家の近くではないかと思っていた。
森さんは根岸英一博士と同級生で、毎年六本木のアークヒルズで開かれる湘南東京有志会のために便宜を図っておられた。ビル事業を近代的な経営感覚で軌道に乗せ、海外にも進出した。またひとり惜しい方が亡くなられた。
さて、6日の本ブログに「イスラエルは本当にイランを攻撃するのか」と取り上げた問題が、今日NHK「クローズアップ現代」でテーマとなった。イスラエルの自己防衛の論理がイスラエル流にどんどん広がっていく。自国にとって危険だと認めれば、自己判断で行動を起こす。これまでにも1983年にイラク、2007年にシリアの核施設を攻撃している。イスラエルの正当性?とは、敵対国の核施設をそのまま放置したら、第二次大戦中にナチスに虐殺されたホロコーストと同じように自分たちが第二のホロコーストに追い詰められるとの危機意識が強い。アメリカが懸命に説得しているが、イスラエルはこれ以上黙っていられないと頑強に主張して、敵対的なアラブ諸国に包囲されている地勢的な不利から、イスラエルだけでもやりかねないのだ。国内は臨戦態勢で学校でも防空訓練に余念がない。一方のイランは益々保守勢力の力が強くなり、正に対決しそうである。今すぐにとは行かないだろうが、早晩正面衝突の可能性があるような気がしている。