午後大和市生涯学習センターの要請で講師を務めた。昨秋主催者側から求められたテーマは「シニアのための海外旅行の楽しみ方」である。このセンターでの講師は初めてなので、若干時間的の余裕を持って東急・田園都市線つきみ野駅から会場の「つきみ野学習センター」へ向かった。この田園都市線はどこの駅周辺も東急グループが長期計画に基づいて街づくりを行っているので、空間スペース、市街地としてのバランス、区画の整理などがすっきりしている。
今日は60歳以上の熟年女性に特化した講座で先週行われた、女性講師のおしゃれ講座とセットになっているが、受講者はみな生活の中で海外旅行を楽しむことに貪欲で積極的に外へ出ようとされている生活に比較的余裕のある階層の女性たちのようである。今日も受講者は少しでも海外旅行のヒントを得ようと熱心にメモしておられた。大分力をつぎ込みパワーポイントのスライドも、テクニックを加えて75枚作った。
講義の中で何となく海外旅行経験者が多いなぁと感じることがあった。例えば、最も人気のある世界遺産、マチュピチュに何人行ったか尋ねてみると、すぐ挙手された方が4名もおられた。昨年行ったばかりの人もおられた。こういう場合だと話しやすい。それにしても、概して年配の女性は元気である。定員30名のところに定員がオーバーして、何とか35名に抑えたと担当者が言っておられた。和気藹々の内に2時間の講義を終えた。
さて、日米欧が協力してレアアースの中国の輸出規制について世界貿易機構」(WTO)に提訴することになった。これまで中国のわが者顔のごり押しに悩まされっ放しだった先進諸国にとって、思い切った行動に出たのである。レアアースは世界的に埋蔵量が少なく中国が世界最大の供給国であり、世界の供給量の9割以上を支配している。その有利性を背景に、中国が輸出規制をかけていることがWTOの公平であるべき貿易上のルールに違反しているとして提訴することになったものだ。中国は他にもiPadの商標登録でも裁判沙汰となっている。
日本も中国には随分日本の地名を盗まれた。有田焼きや、讃岐うどん、松阪牛、青森りんごにいたるまで中国国内で日本の名品が商標登録されたのは、登録した中国企業がトラブルの持ち上がるのを待って金儲けを企んでいるからに他ならない。「松阪牛」を「松坂牛」のように文字を少し変えてみたり、青森りんこに至っては、「森」を「淼」に変形させて申請する「きめ細やかさ」である。流石に枝野経産相が中国にはプライドというものがないのかと怒っている。日本政府も讃岐うどんのような日本の地名を中国国内で登録することに対して抗議したところ、中国が「讃岐」を中国人の特許権申請を認めなかった経緯がある。少しは良心の呵責を感じているのだろう。中国政府もこれまでは何でもかんでも申請書さえ提出されれば、それが例え外国に関係深いものであっても、また金儲けのためで外国に迷惑をかけようとも中国品として認めていたが、もう国がらみのせこい未熟児のような商法はいい加減に止めたらどうかと言いたい。
日米欧の提訴が認められることを待ちたい。