天下の朝日新聞今朝のトップ記事がライバル読売を標的にしたプロ野球・読売ジャイアンツのルール違反を非難する記事である。フロント・ページの半分以上と社会面でも取り上げて過去の新人選手入団に関わる契約金申し合わせの超過を厳しく批判している。
見出しは「巨人、6選手に契約金36億円」とあり、入団後チームの主力となった有名選手の入団に至る交渉経緯を暴いている。高騰する契約金を抑制するために、プロ野球全12球団がその最高標準額を、1億円プラスでき高払い5千万円と決めたのは5年前である。その目的と意味は充分に浸透していると思ったが、「球界の盟主」を自認する巨人軍は平然とその申し合わせを無視し、プロ野球界に波紋を投げ撹乱しているのである。
私自身個人的には、小学生の頃から現在に至るまで熱烈な巨人ファンであるが、残念ながら野球界にトラブルが生ずるとこれまでその中心、或いは源流には決まって巨人軍の存在があったと思う。昨日も読売新聞のナベツネさんについて、ナベツネさんのプラス面を出版ニュース社の清田社長と話したばかりである。この高額契約を承知していたと思う、友人の前巨人軍オーナー・滝鼻卓雄くんはこの問題をどう考えているのだろうかちょっと気になる。
この朝日の報道が明らかになることを察知して、昨晩巨人軍はメディアに都合の良い巨人情報を送付している。曰く「ルール違反ではない」。果たしてそうだろうか。確かにルールで決められているわけではない。紳士協定に基づく標準の目安である。阿部慎之助選手のように、あまりにも多額の10億円で契約した選手もいる。これをルール違反でないとするなら、何のための目安であり、紳士協定とは一体何だろうか。その契約も巧妙で表面に出ないよう分割払いにしていたという。およそ紳士協定にはそぐわない。これでは他のチームはどうあれ、自分たちは欲しい選手を獲得するために球界の信義やルールを度外視してもかまわないと考えているとしか思えない。
同じルールの下でゲームを行う野球界で、そのリーダー格がルールを無視するような行動をとるようではファンに対して何と説明するつもりなのか。朝日紙上に暴露された内容はかなり具体的で、内部から流れた資料でしか分からないような個人情報である。しかも、巨人軍がないといっている資料のコピーが朝日にもたらされたのである。
経済紙である日経夕刊にも取り上げられたほどの本記事に関しては、この記事の内容だけに留まらずその情報元が追求されるのではないか。これだけ金額的にも、また具体的にも長い間に亘る詳細な契約内容から推して、その情報元は、巨人軍と裁判沙汰になっている元巨人軍代表だった清武英利氏ではないかと思う。
これから週刊誌を始めとしていろいろ追求や詮索が始まると思うが、それにしても巨人軍の協約破りにはほとほと呆れ果ててしまう。少年たちに範を示すとしてフェアプレイを訴え続けてきたプロ野球界は口で言うことと、実際に行うことが間逆ではないか。情けないことだ。巨人軍は堂々自らの考えを明言すべきだろう。
さて、2週間前に松本整形外科で血液検査をしてもらった結果を今日教えてもらった。嬉しいことに最大の目標、CRP(炎症や組織細胞の破壊が起きると血清中に増加するタンパク質のこと)がこれまでで最低の数値、0.36を示したことである。2007年6月4日に最初に検査してもらって以来30数回に亘って検査してもらって、アップダウンを繰り返し先生が目安として0.3以下を目標に軽いステロイド、プレドニン5mgを服用し続けてきたが、ここまでの数値は今ひとつ期待に応えるものではなかった。今日の結果で何とか目標値0.3以下への明るい展望が抱ける。
今冬の寒さのせいで遅咲きだった庭の白梅も漸く花びらが開いてきたのも嬉しい。相変わらず寒さは厳しいが、春が巡ってきた感がする。