雨模様の中を近日大阪へ転勤予定の長男家族5人、及び新潟に赴任中の二男家族3人と一緒にわれわれ夫婦を合せて10人の大所帯でお墓参りへ出かけた。まず、わが実家のお墓のある中野の宝仙寺へ出かけたが、春分の日が近い日曜日ということもあったようだが、境内はお墓参りに来た人の車で溢れ、ガードマンが整理している有様である。貸切で葬儀を行う特別な場合を除いて、これまでこれほど宝仙寺が混み合ったのに遭遇したのは初めてである。
近くの蕎麦屋で昼食を済ませてから、妻の実家のお墓参りのため多磨霊園へ向かう。中央高速道が混んでいたので、ここも混んでいるのではないかと懸念していたが、宝仙寺に比較してそれほど混み合ってはいなかった。
ともかく先祖への供養を済ませるとほっとする。家族に健康を害した者がいないことに一番気が休まる。これからもいつも順風満帆というわけには行かないだろうが、そうあるようご先祖さまにご加護をお願いした。
さて、昨日TBSテレビのクイズ番組「世界不思議発見!」を観ていて、意外なことを教えられた。クイズではフランス革命の仇花と消えたマリー・アントワネット王妃を取り上げていた。1789年フランス革命が勃発した最大の原因は、貧しい民衆が苦しんでいた最中に絢爛豪華なベルサイユ宮殿を造営し毎夜舞踏会で贅の限りを尽くし贅沢三昧な生活に浸っていた貴族階級にその矛先が向けられて、庶民階級の怒りを買い彼らに襲撃されたというのが一般的な定説だとこれまで理解していた。
ところが、昨日のクイズ番組では、その背後には何とアメリカ独立戦争が絡んでいたと解説がなされた。つまり、1776年アメリカ合衆国はイギリスから独立を勝ち得たが、その独立戦争においてフランス王政はアメリカに加担してアメリカ独立の大きな支えとなったというのである。フランスはアメリカ独立のために巨額の戦費を投入して自らを財政的に追い詰める結果となり、その挙句苦しい財政のツケが庶民の生活にしわ寄せされた。偶々派手な貴族の生活ぶりが、庶民の知るところとなり庶民の怒りに火に油を注いだ格好になったというのである。今まで世界史でフランス革命成功の背景にアメリカ独立戦争があったと学ぶこともなかったし、考えてもいなかった。思いがけない豆知識を得た。だが、これからもう1度フランス革命史を紐解いて精査してみなければなるまい。