3322.2016年6月17日(金)  ‘NATIONAL GEOGRAPHIC’ 日本語版8月号「読者の声」

 23日にイギリスで EUの一員として留まるか、或いはEUと袂を分かつかの国民投票が実施されるが、残留・離脱の差は紙一重のようだ。最近ではEUから離脱する声が強くなっている。キャメロン首相もイギリスにとって離脱は不利な選択だと、遊説で懸命に国民を説得に当たっている。そんな最中に離脱を止めるよう訴えていた41歳で新人女性の労働党下院議員が、中部都市リーズ郊外で銃撃されて死亡した。つい先日アメリカ・オーランドで49人が銃撃されて殺されたばかりである。どうも世界中物騒な世の中になった。

 ところで、日本では、昨日舛添要一東京都知事が辞職して正式な退職は21日となった。ところが、あれだけ知事職に拘り、都民、都政のために一所懸命仕事をしないと死んでも死にきれないと戯言のように言っていた当人が、今日の定例記者会見をキャンセルした。知事として都民に語り掛ける最後のチャンスであり、当然所信を語るべきであったのにあっさり会見を拒否した。今のところ20日に予定されている退任会見も行わないと一方的に言っている。あの都民のために働きたいと言った言葉は嘘だったのだろうか。この知事は何を考えているのだろうか。言行不一致の典型である。どうも後味が良くない。給与を全額返上しても9月まで知事職に留まらせて欲しいと涙で訴えていたのに、それも撤回するという。一体全体舛添知事の本心はいずこにありや?と直に尋ねてみたい。昨日から都庁庁舎の出入りには、怖い顔をし口を真一文字に結んでいたが、どこかの元知事が、あれでは部下が付いて来ないだろうと批判していた。

 次期オリンピック開催地のトップ・リーダーの金銭がらみの辞職だけに海外でも大きく取り上げられているが、ニューヨーク・タイムズ紙は知事に対して、せこい=‘sekoi’という単語を紹介している。‘too sekoi’とまで言い、‘meaning cheap or petty’(ケチ)と言っている。

 嘘つきで、虚栄心ばかり強かった自己本位の舛添氏だが、素性や性格までこれほどあからさまに知られてしまった以上、今後新たな道を切り開いていくのはいかに頭脳明晰であっても容易いことではあるまい。まあ舛添氏が自ら撒いた種であり、自業自得と言うべきであろう。

 さて、今日日経ナショナル・ジオグラフィック社から、先日送った感想文を‘NATIONAL GEOGRAPHIC’日本語版8月号に掲載したいが承諾してもらえるかとの確認のメールをもらった。同誌5月号グラビアを見たら偶々昨夏孫を連れて訪れたサンフランシスコとヨセミテ国立公園の幻想的な写真が掲載されていたので、「読者の声」に孫との武者修行と、アメリカ国内の小中学校ではどこの図書室にも同誌が備えられているとの感想を送ったことに応えてくれたものだ。高校生の孫にもとても良い教材だと思い、高校生になったのを機に昨年から毎月定期的に贈ってあげているので、孫にも印象深い5月号のグラビアと8月号のおじいちゃんの感想文となるだろう。10年以上も前に同誌には数回寄稿文が掲載されたが、久しぶりに送稿したところ幸い取り上げてくれて、孫のためにも良かったと思っている。

2016年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com