桜の便りとともに卒業シーズンを迎えて各地の学校でも思い出深い卒業式が行われているようだが、とりわけ震災被災地の学校では辛く悲しい思い出の卒業式が挙行されているようだ。
思い返せば、卒業と言えば私にとっては何と言っても中学校の卒業式である。仲の良かった同級生と同じ高校へ進学することも決まって嵐山界隈で小鳥捕獲に熱中していた。松尾山で猪に追いかけられたのもこの頃だった。ちょうどその時京都工場勤務だった父が東京本社へ突然転勤することになり、わが家ではてんやわんやだった。</B>結局家族揃ってその後結婚するまで過ごすことになる藤沢市鵠沼へ転居することになった。1歳年長の兄は京都府立高から湘南高へ編入することができた。私も兄と同じ府立高に合格し、書類提出が間に合ったので、急遽書類審査による受験だった湘南高も受験した。湘南が駄目なら京都で下宿しながら府立高に通い1年後に湘南か、近くの他の高校へ編入するつもりだった。幸い湘南に合格することができたので、家族と生き別れと言う最悪の事態にはならなかった。とにかく慌しかった。受験の関係で家族より一足先に私を藤沢へ連れて行くために京都へやって来た祖父とともに、国鉄の鈍行で12時間ほどかけて夕刻に藤沢まで来た時は疲れ切ったという思い出しかない。
京都の中学校では勉強は二の次に遊びまわったことが楽しかった思い出として残っている。当時の友人4人とは今でも付き合っているし、恩師はまだご健在で手紙の交換をしている。
3年間ラグビーに明け暮れた、その湘南高を卒業して今年で55年になった。おかげさまで先月母校が昨年創立90周年を迎えた記念に建設された「湘南高校歴史館」内に、オブジェ「湘南大樹」の一葉として名前と活動歴を顕彰してもらえた。光栄なことである。タイミング的にきわどいケースだったが、今思えば湘南高校で学べたことをつくづく幸せだと思っている。これからも後輩たちの目標になれるよう心していかなければならないと覚悟を新たにしている。
さて、すったもんだだった消費増税については、今日閣議で消費増税関連法案を決定した。今後衆議院で議論され、法案成立を図る。ところが、本案同意のために46時間も党内議論を戦わせたにも拘わらず、民主党では今も反対派が気勢を上げて小沢一郎元代表派の副大臣や政務官が辞職したり、連立内閣を組んでいる国民新党が分裂状態になってもいる。これも別の観点から今後メディアが注目するだろう。ともかく、今日の閣議決定により2014年4月に3%、15年10月に2%の消費税アップがスケジュールに乗ったと言える。
それにしても民主党政権の頼りなさは、どうしようもない。一段落したらやはり総選挙を行って実行できるマニフェストを各党に開陳してもらい、国民の審判を仰ぐより手段はないのではないか。