1810.2012年4月27日(金) 現代若者に一言言いたい。

 去る23日京都府亀岡市内で登校途中の児童の列に、無免許運転の18歳の少年の車が突っ込み保護者と児童を死亡させる悲惨な事故が起きた。その後の警察の対応を巡って遺族が抗議する事態になった。教育委員会、学校、そして地元警察が集団登校の是非、安全通行路の確保について漸く検討を始めた。

 そんな最中に今朝千葉県館山市内で、またまた登校中の小学生がバス停へ突っ込んで来た車にはねられ亡くなった。そして死亡事故にはならなかったが、愛知県豊橋市でも今日二人の小学生が車によって押しつぶされた。いずれも運転していたのは20歳と24歳の加害者意識の薄い若者である。

 流石に川端文科相も全国の教育委員会へ児童の安全な登下校を確保するよう通達を出した。

 それにしても降ってわいたように小学生の集団通学の列へ無謀に突っ込む事故を連鎖的に引き起こす愁嘆場は些か異常であり、これは偶然とばかりも言っていられない。

 ここには現代の病弊が見られる。あの通学路を見れば危険だと分かりそうなものなのに、学校も教育委員会もまったく児童の安全に気を配らなかった。警察にしても然りである。まったく他人事と見ているようだ。加害者である運転手にしてみると、安全運転の感覚がまったくなく、無免許、居眠り、ぼんやり運転、近道通行、そしてスピード違反もあったのではないか。それよりも何と言っても運転手個人の人間性とか、交通道徳意識欠如が大きいと思う。そして、他人のことをかまわない現代若者気質が事故の遠因ではないかと推察している。他人を配慮する気持ちがなくなっていることは、歩行者のことも考えなくなっていることにつながると思う。

 例えば、電車内のシルバーシートの若者の占拠状態を見れば、大体分かる。座席が空いていれば、われ先勝ちにシルバーシートに突進し、座席を確保するや漫画を読むか、携帯をいじくっている。そして居眠りである。自分よりシニアの乗客に座席を譲ろうとの気持ちはさらさらない。根底に世間が相対的に若者に甘いということが云える。もっと若者に厳しい注文をつけ、教育的な態度でしつけ、社会奉仕を求めることを小学生の頃から教え込まなければこの風潮は直らないと思う。

 私なりに若者に対してひとつだけ注文をつけておこう。電車内のシルバーシート周辺の目立つ場所に、「65歳以下のお客様はこの座席に座らないでください」のステッカーを貼ってはっきりダメということを言ってやることである。そうでもしなければ、現代若者は社会の常識も掟も何も分からないのだ。

2012年4月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com