1812.2012年4月29日(日) JN協会の須田寛さんに旭日大綬章

 今日は祭日「緑の日」であるが、かつての昭和天皇誕生日である。恒例により今日の朝刊に春の受勲者の名簿が発表されていたが、その最高の栄誉である旭日大綬章を受賞された4人の中に、わがNPO法人「JAPAN NOW観光情報協会」の副理事長であり、初代JR東海社長で現顧問の須田寛さんが名を連ねておられた。JN協会としても大変名誉なことであり、須田さんを知るひとりとして大変嬉しく思っている。

 須田さんは私自身も理事を務めている「JAPAN NOW観光情報協会」の活動に献身的に貢献され、セミナーともなれば一年中東奔西走して講師を務められ、協会のためにご自分のお年を厭わず精力的に活動され、著名人であるにも拘わらず偉ぶらずソフトに対応される温厚な紳士である。81歳のご高齢にも拘らず、お声がかかればどこへでも出かけられるエネルギッシュな行動力には常日頃から敬服している。その須田さんが天皇陛下から直々に勲章を授かるとはご本人はもちろん、須田さんを知る人すべてにとってもこれほど誇らしいことはない。これも偏に常日頃から私心なく、観光業発展のために献身的に貢献されておられるご活躍ぶりを国から高く評価されたということだと思う。心より須田さんの受賞をお喜びしたい。

 一昨年JN協会が会員の共同執筆で観光書「そこが知りたい 観光・都市・環境」を発行することになり、私は執筆者のひとりとして観光編を須田さんと共同執筆して、本書全体の1/3ほど書いたが、出版社を紹介してくれたのも須田さんであり、何くれとなくアドバイスをいただいたことも忘れられない。須田さんの益々のご活躍を祈ってやまない。

 なお、旭日小綬章の受章者の中に女優の岩下志麻さんがおられた。彼女の父上で、劇団俳優だった野々村一雄氏と亡父が高等学校の同級生だったというのも何かのご縁か。なおさらに言えば、岩下さんの夫、映画監督・篠田正浩氏の最後の作品「スパイ・ゾルゲ」に出てくるゾルゲの仲間、ブランコ・ド・ブーケリッチの遺児で、現在ベオグラードより一時帰国中の山崎洋さんに来週会うのもご縁だろうか。

 篠田氏には、小田実没後1周年に明治大学で開かれた小田実追悼講演会でお会いした際、同映画で山崎さんの母・山崎淑子さん(つまりブーケリッチ氏未亡人)が初めてブーケリッチに会った時着ていた服装について、映画では和装になっていたが、実際は洋装だったと山崎さんから直接聞いた事実を伝えた。すでに、それ以前に小中陽太郎さんを通して篠田氏に尋ねたところ、篠田氏は事実はそうであろうと思ったが、そこは衣装担当のデザイナー森英恵さんの強い意向を汲んで洋装に決めたと篠田氏の考えは伺っていた。

 その辺りの事情については拙稿「ある女性の波乱の生涯」を参考にされたとWikipediaの「スパイ・ゾルゲ」項目に紹介されている。

 いずれにせよ、どんな事象、ハプニングでも案外連鎖的につながっていくから面白い。

 来月JN協会の定期総会で須田さんにお会いした時、お祝いの気持ちをお伝えしようと思っている。

2012年4月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com