先日ある知人からショパンのBGM入りスライド画像を送ってもらった。GWとX’mas前後になると毎年楽しいスライドを送ってもらっているが、中々の佳作が多く観ていると心が和らぐ。今年のGWにもいくつか見ごたえのあるスライドを送ってもらったが、その中で「冬のプラハ」が中々気に入っている。これを早速友人らに転送したところ、殊のほか喜んでくれた。高校ラグビー部の仲間、大島くんからは友人たちに送ったと言って、その友人らのコメントまで伝えてくれた。
「百塔の街」と呼ばれるプラハには、6月、8月、10月、1月と大体春夏秋冬訪れているが、それぞれの季節に季節感が感じられ、それが伝統と文化の色濃い歴史的な街の雰囲気とオーバーラップして、独特の中世的ムードを漂わせている。ヨーロッパでは私の最も好きな都市のひとつである。
友人たちのコメントのひとつに、BGMにはショパンのピアノ曲より、地元チェコの英雄・スメタナの「モルダウ」の方が良いのではとの声もあった。しかし、私なりの考えでは、冬のプラハのイメージとしては「モルダウ」はあまりフィットしていない。むしろ「モルダウ」は、春の曲のように思うとお応えしておいた。生意気なようだが、それでも皆さんに楽しんでいただいたように思う。
そのプラハのスライドに関して今日小中陽太郎さんからメールをいただいた。素晴らしいの一言とともに、ハベルと飲んだよとのメッセージが書かれていた。確かに小中さんは、ビロード革命により社会主義国家チェコスロバキア連邦の最後の大統領で、チェコ共和国の初代大統領にもなったハベル氏と体制崩壊後最初に会った日本人のひとりである。ハベル大統領も詩人だったから、胸襟を開き、ともに飲んだと知り、ほのぼのとした気分になった。あのハベル大統領も昨年12月に亡くなった。
今大学ゼミの恩師の追悼文集を作成中であるが、拙稿では会社への辞表提出とそれを恩師に伝えた直後に「プラハの春」が勃発して、計画していたプラハへの留学が挫折したストーリーを書いた。初めてチェコへ行った時も航空機の故障で予定が大きく変わり、プラハ市内の学校訪問が中止になった忌まわしい思い出がある。良きにつけ、悪しきにつけ、プラハは印象に残る都市である。
また、いつか訪れてみたい。