今朝の朝日新聞一面トップ記事「シリア首都 大規模爆発」を目にして、いよいよ内戦勃発かと思った。ダマスカス市内の政府情報機関ビルへの爆弾テロにより、55人が死亡した。恐れていた全面的内戦の可能性が出てきた。
昨年後半から、シリア国内における反体制派に対する政府側の弾圧は益々エスカレートして、反体制派の拠点であるホルムズは無差別攻撃により無残に破壊されている。アサド大統領の反体制派に対する執拗なまでの強硬策には、手の施しようがない。国連制裁の決議もシリアと利権関係にあるロシアと中国の反対で実施されず、国連の力の限界を思い知らされている。昨日のテロが体制派による偽装攻撃か、或いは反体制派によるものかはっきり分からない。ついに火種がアサド政権の本丸である首都に飛び火してきたのだ。ダマスカスで過去最大規模の爆発が起きたことで国連も停戦監視活動の見直しを迫られることになりそうだ。
先月末から国連平和維持活動(PKO)の監視要員が停戦監視を展開しているが、停戦は成立していない。国連とアラブ連盟の合同特使を務めるアナン前国連事務総長が現地入りをして政府側と反政府側に接触して説得しているが、効果は上がらない。
シリア国内ではイラクのフセイン政権が崩壊した当時のスンニー派とシーア派の宗派対立に、アルカイダが加わる形の内戦状態が再現されるのではないかとの憶測も飛び交っている。
個人的に若干気になるのは、来月3日から渦中のシリアと国境を接している南隣のヨルダンを訪問する予定を立てたからである。本当はできれば、シリアの世界遺産「パルミラ遺跡」をぜひ見てみたかった。2月に日本旅行作家協会会長の下重暁子さんからパルミラ遺跡はぜひ訪れるべきだと強く薦められた。しかし、内乱のような危なっかしい事態になってきたので、シリアは諦めてヨルダンとアラブの敵対国イスラエルを訪れることに決めた。
ヨルダン訪問は実に45年ぶりであるが、前回訪れた時迂闊にも十数名のヨルダン軍兵士に不意に身柄を拘束された苦い経験があるので、今度は拘束された現場を慎重にしっかり検証してきたいと思っている。世界遺産「ペトラ遺跡」と死海、エルサレムの「嘆きの壁」と「岩のドーム」、聖墳墓教会、ベツレヘムの聖誕教会を見られるので、大いに楽しみにしているが、当初肝心要のアンマン市内の滞在時間がなく、身柄拘束されたスポットやコロッセオを訪れる時間がないので、ツアーとは別行動を取りアンマンの滞在を1日付け加えてひとりでアンマン市内をゆっくり見てくるつもりだ。昨日アブダビ航空の帰路のフライトも何とかコンファームされたので、楽しみにしている。
やや気がかりなのは、現在熱くなっているシリア国内が今後内戦状態に陥って、シリアから難民がヨルダンへ逃げ込んでヨルダン国内に混乱をもたらさないかという点である。
さて、2週間前にかかりつけの松本整形外科医で検査してもらったCRPと骨密度の結果は、前者については0.71で、前回の0.36からまた逆戻りで僅かながら悪くなってしまった。後者については、0.775(g/c㎡)で同年齢者の平均骨密度に比較して112%、若者のそれに比較しても100%という好結果だった。前者の結果から相変わらず膝の周辺部分にたんぱく質が溜まっているようだ。自覚症状はないので、あまり気にすることはないようだが、どうも気に入らない。節制に努めているのだが、このCRPについては、もう5年の間行きつ戻りつの宙ぶらりんの状態だ。また、1ヶ月半後にどんな結果になるのだろうか、早くこの憂鬱な状況から逃げ出したいものである。
後者については、前者の結果を良くするために服用しているステロイド系のプレドニン錠が、あまり過剰だと骨が弱まる副作用の懸念から骨粗しょう症の検査をしたものだ。結果は骨にはまったく異常がないと分かり一安心である。やはり子どもの頃から、毎日牛乳を飲んでいたことが丈夫な骨に効果があったのではないかと考えている。その点で明治乳業に永年勤務し、子どもの時から牛乳を飲むよう勧めてくれた亡父に感謝である。