1850.2012年6月6日(水) 「死海」で浮遊体験を楽しむ。

 2日間かなりハードな行動だったので、やや疲労気味だ。夜になってこのブログを書き終えるとぐったりとなってすぐ床に就いてしまう。

 今朝はホテルを発つ前にコテージを下りて目の前の「死海」海岸で浮遊体験を楽しんだ。身体が浮くということ自体は、この湖の塩分が30%と極めて高いことから理論的には理解できるが、浮遊が実際にどういう感覚なのか、今までどうもぴんとこなかった。

 ところが、身体を水に浸からせると当たり前だが本当に身体が浮いてしまう。特に両足が浮いて寝たままの状態でいつまでもじっとしていることができる。浮いたままの状態で手足を上げても大丈夫なのだ。やっと理論的にも感覚的にも納得することができた。しかし、それにしても不思議な国のアリスの気持ちである。まあ、他人には中々体験できないことを試すことができて満足している。今日久しぶりに身につけた赤い海水パンツは、1983年にアマゾン川で泳いだ時に地元で買ったものだ。物持ちが良いのか、普段泳がなくなったせいだろうか。

 今日はいよいよ陸路でイスラエルへ入国する。近くにある辺鄙なところに国境検問所がある。ヨルダン側の出国手続きはごった返す出国者に巻き込まれて疲れたが、あまり問題はなかった。問題はイスラエルの入国手続きである。イスラエルでは散々待たされた結果漸く全員無事に入国することができた。国境を越えたとは言え、それほど環境に違いがあるわけでない。ただし、ヨルダンを離れるに際して、ヨルダンのバスとガイド役目は終わり、バスとガイドは替わった。Ra’edさんたちとは明後日再び待ち合わせることを約束して別れた。

 イスラエルのガイドはシュタイン・朋子さん。早速国境から首都エルサレム市内へ向かい、オリーブ山からパレスチナ自治区と旧市街全貌を眺める。岩のドームがとりわけ目立つ。ガイドさんのパネルを使用した、イスラエルの歴史と現状の説明が分かりやすく、大変参考になった。

 エルサレムというと、やはり私自身どうしてもたった6日間で決着がついた第3次中東戦争を思い出す。あの時、イスラエルは勝利者の倣いとして①ヨルダン川以西、②ゴラン高原、③シナイ半島、を戦果として占領し、今も①と②についてはイスラエルの占領下にある。まだ、分からないがガイドさんの話では①については、ヨルダン政府にそれほど取り戻す気持ちがないようだとの話には何だか割り切れない気持ちである。占領地区に住むアラブ人の本音を探り出して聞いてみたいものだ。

 イスラエルと言えば、何となく先入観として持っているのが、発達した先進国家のイメージである。それが市内の交通インフラがまるでダメで、車の渋滞というより、低い交通モラルには少々呆気にとられるほどである。そして想像していなかったことだが、坂が多い。狭い道路とアップダウン、そして駐車スペースが不足しているせいだろうか、あちこちでクラクションを鳴らす音がけたたましい。

 何となく慌しい中に1日が終わったような印象である。

2012年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com