昨年5月に亡くなられた大学ゼミ恩師の追悼文集作成の作業に取り組んでいる。私が編集責任者として編集委員に助けてもらっているが、多士済々で意見を異にする若い委員もいて、全面的に任せてもらえるというわけにはいかない。まとめるのは中々難しいものだ。全体の枠組みや、頁の作り方でも、自分流の考えを主張されるので思うように前へ進められないことがある。印刷と組版については、自分のやり方で進めたいと思い、印刷会社の責任者と直接交渉しながら、モデルも漸く形らしいものができ上がった。これを改めて全編集委員に承認してもらい、ステップ・アップしたい。
印刷会社の方と相談している内に、自分自身の文集作成にも参考になることがたくさんある。本文集を仕上げた後は、いずれ私家版やブログ集を自分の思うように編集、作成してみたいものだと思っている。
さて、気になっている今年の登録世界遺産が発表されたが、新聞、テレビではほんの一部しか発表されない。先日本ブログに書き込んだようにパレスチナの聖誕教会の登録が世界遺産委員会の会議途中であるにも拘わらず、いち早く発表されたが、昨日今年26箇所の世界遺産の登録が決定したと伝えられたが、26箇所のリストはほんの噂程度にしか伝えられない。聖誕教会以外に過去私が訪れた場所では、①リオの景観、②パラオのロック・アイランドがあるようだが、他の23の世界遺産については、インターネットでも完全にはキャッチ・アップできない。
昨年の小笠原諸島や平泉が登録された時に比べて、日本の世界遺産登録がないせいか、メディアもつれない。それでも私の個人記録としては、以上の3箇所を加えることによって、全訪問世界遺産は163箇所となった。
世界遺産より今日のビッグニュースは、どうも新しい素粒子、ヒッグス粒子の発見のようだ。存在を予言したピーター・ヒッグス博士の名をつけたものである。夕方のニュースからずっとこのニュースでも持ちきりである。科学に関心がなければ、普通関心は持たないほど難しい研究であると思う。地上の17素粒子のうち最後に発見されたものだという。実生活ではまったく縁がないが、地上の素粒子の中で唯一重量を持つものだそうだ。世界で6000人以上の科学者がこれまでその解明に当たってきたそうだが、そのうち日本人が110人もいる。これから新たな進歩が期待されているが、素人にはいくら説明されても理解できない。残念である。