1888.2012年7月14日(土) オスプレイ問題をどう解決しようと考えているのか。

 沖縄・普天間米軍基地に配備される予定の新型ヘリコプター・オスプレイについて、地元沖縄はもとより、その前に一時的に配備される山口県岩国市でも強い反対の声が上がっている。今年になって海外で2度も墜落事故を起こして、その安全性が大いに疑問視されている。そこへまたもやアメリカで墜落はしなかったが、緊急着陸してその安全が改めて大きな障害となっている。

 沖縄や山口だけに留まらず日本国内各地からオスプレイ飛行反対の動きが出てきた。にも拘わらず、アメリカ政府は既定方針通り岩国の一時配備、そして沖縄への常駐配備の考えを変える気持がないことを断言した。中に入った森本敏・防衛大臣は沖縄県の配備反対の声をアメリカ政府に伝えるというだけに過ぎなかった。

 そこへ最近になって全国的に高まってきたオスプレイ配備反対の声は、飛行訓練コースとして国内地上の7つの訓練コースが知らぬ間に設定された自治体から出てきたものである。なぜ低空で日本の上空を訓練飛行しなければならないのか。この点について日本政府は自治体に説明しようともせず、アメリカに対して訓練飛行を中止するよう抗議しようとの姿勢も見られない。アメリカは日本の世論を無視してこのまま既定方針通りオスプレイ沖縄配備を強行する構えである。

 これでは日米安保の事前協議の精神にも悖るし、アメリカに日本の気持ちを斟酌する考えなぞまったく感じられない。下手をすると日米間の友好ムードを損なう恐れがある。

 なぜ日本政府はこのオスプレイ問題でアメリカ政府に強くねじ込めないのか。また、アメリカはどうしてこれだけ反対意見のあるオスプレイを一方的に押し付けようとするのか、どうも理解に苦しむ。

 昨日になって民主党の前原誠司・政調会長が党として政府にアメリカへ安全性について申し入れるよう要望したと述べたが、何を今更という気がしてならない。また始まったかという感じである。この自分本位の御仁の行動はどうもよく分からない。こんな「自分たちの生活が第一」と考えているような人物が、今も大きな顔をしていること自体、民主党の中がぐじゃぐじゃだということだ。この口先だけの政党はもうお終いだろう。

2012年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com