一昨日のブログでアメリカのおもちゃメーカー「トイザラス」の意味について自説を書いたところ、早速高校時代の友人、大塚武夫氏から「トイザラス」とは、‘TOYS ROUND USA’の朱文字を拾ったもので、彼が取り扱った融資銀行の資料にも書いてあると教えてくれた。なるほどと思う一方で、アメリカの学校教師も同意してくれた自論、‘TOYS ARE US.’を圧縮した造語ではないかとのおもいつきだって案外捨てたものではないと勝手に思っている。
さて、今日は駒沢大学公開講座・2講座の前期最終講義で、2人の講師が共同授業をすることになった。菱山郁朗講師からは最後だから、体調が許すならぜひ出席して旅行の体験談なども話して欲しいとメールをいただいた。4年前の最初からこのお二人、菱山講師と片山正彦講師の授業には興味を持って受講している。
日本テレビの政治部長だった菱山講師は政治について詳しいし、共同通信の部長だった片山講師は社会部記者としての経験、さらにリンパックのような自衛隊と外国軍隊との共同演習に同行取材されたので、自衛隊や軍関係の情報について詳しい。今日も今問題となっているオスプレイについてかなり具体的に説明されたので、理解することができた。何日か前のブログでも触れたが、沖縄に配備される予定のオスプレイを「MV22」と書いたが、どうも新聞では「CV22」と報道されることが多く、間違いだったかなと思っていた。ところが、片山講師によると「MV22」は海兵隊に所属して普天間基地に配備されるものであり、他方「CV22」は米空軍に所属して嘉手納基地に配備されることが分かった。つまり2種類のオスプレイが沖縄に配備されるということが分かってきた。メディアではその辺のことはどうも伝えられない。
そのオスプレイについて、強い反対の声が高まっているが、野田首相はアメリカ政府が決めたことをどうこう云うことはできないとオスプレイ配備を消極的に受け入れる考えである。しかし、これではアメリカの言うことにはすべて反対できず、「属国」日本はすべてを受け入れよということにもなる。新型ヘリコプター、オスプレイ配備は日米安保条約の事前協議の対象になるのではないかと片山講師に尋ねたら、機種の変更はその対象ではないと言われた。我々が60年安保闘争で、政府側から「問題が起きそうなら事前協議がある」と言われたことが半世紀も経ってそんなことは対象外と言われても困る。やはり安保条約の改定を止められなかったことが、今日のオスプレイ配備でもアメリカの言いなりになってしまっている。今更、どうしたら良いだろうか。当てにならない民主党政府では展望が開けない。国家間の大切な取り決めは譲ってはダメだということだ。