昨日の東京は35℃を超える猛暑日となった。ところが、今日は朝から雨が降りひんやりとして前日に比べて気温が10℃以上も下がり、何と22.2℃を記録した。まったく昨今の気象状況は異常としか言いようがない。九州地方をはじめとして、西日本でも激しい雨に襲われている。今夜半には東日本、西日本とも不安定な天候となり、一層激しい雨が降るようだ。さらに明日の予報でも雨が多く、気温が低いと予想されている。17日に発表された梅雨明け宣言は一体何だったんだろうか。
さて、ご案内の通り、いまオスプレイの沖縄米軍基地への配備が大きな問題となっているが、アメリカ海軍は一方的にオスプレイを船積みして出港し、23日にはいよいよ岩国基地に陸揚げされるスケジュールになっている。アメリカ政府はオスプレイは安全だと終始言い続けているが、派手な墜落事故以外に表沙汰になっていない「隠された事故」が米軍の資料から分かった。今朝の朝日に依れば、2006年から5年間に58件の事故があった。もちろん事故にも大から小までいろいろあるが、アメリカ軍は大事故だけしか発表していなかった。小さな事故を取り上げ出したらきりがないというのが、アメリカ国防総省の代弁者・わが防衛省の考えである。しかし、事は機体の安全性、強いて言えば人命に関わることである。防衛省は一体何を考え、自分たちはどこの国を守る軍隊だと思っているのか。
これまでにも野田首相は、アメリカが決めることを日本があれこれ言うことはできないと再三繰り返し述べていたが、この期に及んで流石に自民党内、そして足元からも民主党前原誠司・政調会長まで、アメリカに対して言うべきは言い、訊ねるべきは訊ねるべきだとの考えを述べ始めた。尤もこの前原氏は毀誉褒貶が激しく、ご都合主義の権化のような人なので、本音はどこにあるのか、またどこまで信用して良いのか分からない。だが、党内にオスプレイの配備をこのまま受け入れることを疑問視する声も強くなってきた。野田政権も内憂外患に陥り機能不全を起こさなければ良いがとつい同情したくなる。
今夜はゼミの親しい先輩から後輩まで10人ばかりが銀座「ライオン」に集まり恒例の暑気払いとなった。予想もしなかった涼しさに「異色の暑気払い」となったが、和気藹々と楽しく話し合って帰宅した途端、プロ野球界のビッグニュースを耳にして正直驚いた。
3年ごとにアメリカで開催されるWBC(World Baseball Classic)に日本のプロ野球選手会が不参加を表明したのである。過去2度の大会で連覇した日本は、人気も実力も世界一であることを世界中にアピールした。それがなぜ不参加という最悪の事態になったのか。しかも、日本側の派遣者であるプロ野球機構が決めたものではなく、プレイする選手自身が参加しないと意思表示したのである。日本のプロ野球ファンも悲しく思っている。ざっくり言えば、金と面子である。過去2回開催が成功裏に運営できた要因には、日本チームの活躍と日本企業のスポンサー料金(全体拠出額の半分以上)がある。にも拘わらず、利益配分上は全体の利益の66%をアメリカが享受し、日本は僅か13%しか受け取れなかった。その他にもWBC関連商品の売り上げからビタ一文もらえなかったという現実にぶつかり、改善を要請していたアメリカ大リーグ機構から色よい回答がなく、ついに選手らがしびれを切らしたというのが不参加に立ち至った経緯のようだ。プレイする選手たちよりも、毎度何もしない事務方のプロ野球機構に問題がありそうだ。
ロンドン・オリンピック開催を目前に、どうもあまりスカッとしない話である。