シニア大楽の紹介で、初めて引き受けた都下東大和市の講演会場に向かう。西武新宿線で都心から大分離れた一角に大きな都市住宅計画「駅前武蔵野発展街区」が構築され、大規模なマンションが駅前から建ち並んでいる。その最大のマンションである東京ユニオンガーデンという高級な14階建てマンションの管理組合が、住民同士のコミュニケーションを深めるために「なごみ会」という組織を立ち上げたが、今日はその企画に参画したわけである。マンションはかなり贅沢なパブリック・スペースを取って、ロビーにも子どもの絵画が展示され、その一角には図書室まである。
今日のタイトルは「海外旅行おもしろ話」というもので、パワーポイントを使って限られた時間内に最近のヨルダン旅行の経験も含め、楽しいお話をしたつもりだ。
こういう講演の場で、偶にパワーポイントのプロジェクターが作動させられないケースがある。他人様の備品を使う時には、よほど気をつけないといけない。実は、今日もちょっと心配だった。用意してもらったプロジェクターの接続コードが2本ばかり足りなかったからだ。これでは持参したスライドもPCも役に立たない。管理人に尋ねた結果、それらの備品は別の場所に保管されていたことが分かった。早めに会場で準備をしたから防げたが、今後も注意しなければならない。
講師を終えてから、希望者が団欒室に集まって語り合う時間が取られ、私もお誘いを受け参加した。参加者の声を聞いたところ、皆さんそれなりに満足されておられたようだった。幹事の桑原妙子さんがよく行き届いた配慮をしてくれたが、こういうボランティアの方がいないとこうはいかない。
さて、内戦状態のシリア国内が益々戦闘激化して多数の犠牲者が出ている。つい最近アナン前国連事務総長がシリア特使辞任を表明した。アナン氏が国連とアラブ連盟のシリア担当合同特使として、アサド政権派と反アサド政権派の停戦を取り付けるため努力を重ね、その強力な支援として国連安保理のシリア・アサド政権批難を発動させるよう要請し続けていた。しかし、これを安保理が拒否したことにより、アナン氏もとうとう匙を投げたようた。
3日国連総会はアサド政権軍による重火器使用と市民虐殺を批難する決議案を賛成多数で可決、採択した。ただ、これには法的拘束力はない。反対票を投じた12カ国には、アサド政権不利となると決まって反対するシリア、ロシア、中国、キューバ、北朝鮮、ビルマなどが含まれる。相も変わらず、ロシアと中国は国際的世論とは正反対の行動を続けている。どうしようもない。またか、である。