1915.2012年8月10日(金) 李明博・韓国大統領が竹島上陸

 二男の会社の箱根仙石原にある別荘に招かれ、新潟からやって来る彼ら家族と御殿場プレミアム・アウトレットで待ち合わせた。お盆も間近に迫り東名高速に入った途端渋滞である。厚木インターまでのろのろ運転で相当時間をロスした。御殿場インターからアウトレットへ行く途中で、係員から臨時駐車場へ誘導され、そこからシャトル・バスでアウトレットへ向かわざるを得なくなった。それにしても初めて訪れたアウトレットだが、すごい混みように驚いた。これでは明日以降の混雑が思いやられるようだ。

 御殿場から仙石原の別荘へやってきたが、芝生の庭も広く中々贅沢な別荘で離れもあり、風呂も広く、3家族がゆったりと寛ぐことができる。結婚前まで暮らしたわが鵠沼の実家を思い出した。

 夕食は箱根湯本でバーべキューを設営してくれていたが、これも雰囲気が洒落ていて1歳半の孫を加えて5人で舌鼓を打った。暗くなったが、芦ノ湖へ寄り道してみようと車で遠回りをしたが、残念ながら真っ暗闇の中で星空も何も見えず、無駄骨をして別荘へ戻ってきた。

 さて、その別荘のテレビを観ていて驚くべきニュースを目にした。日韓の間で領有権を争っている竹島に一方の領有権を主張する国家のトップ、李明博・韓国大統領が突然上陸したのである。終戦記念日間近のこの時期に、敢えて日本国民の反発と感情悪化を承知のうえで上陸を強行したのにはそれなりの理由があると思う。

 李大統領は日本育ちだったせいか、これまで比較的日本に遠慮した行動を取り、知日派が少なくなった大統領周辺ではあまり評判が良くなかったようだ。日本に対してソフトな対応をしてきた反面、韓国内では大統領の対日外交は必ずしも評判が良くなかった。そこへ任期が残り1年もなくなり今やレームダック状態となって、退任後の存在感をアピールするためには、対日政策が日本寄りと見られることは、大統領の余生と政界への影響力にプラスにはならないと判断したのではないか。実は、昨年辺りから大統領のそれまでの日本向けの姿勢が徐々に変わりだしたことが気になっていた。戦時中の従軍慰安婦問題に対する日本の対応に不満を抱く韓国人の国民感情が高まりを見せ、大統領は彼らに同情的な態度を取った。

 そもそも竹島は、サンフランシスコ講和条約が結ばれる直前の1952年、李承晩初代大統領が公海上に竹島を韓国領土内に取り込む李承晩ラインを一方的に引いてから領土問題が生じるようになった。それは差し置いても、一方的に実行支配しているこの島に、多忙な大統領がわざわざ上陸する行動と意図は、日本に対して少々刺激が強すぎるのではないか、同時にあまり賢明な所業とも思えない。当然日本政府は反発している。武藤正敏・韓国駐在大使を直ちに召還した。これが両国間に大きな火種となって日韓両国間の紛争に発展しないよう願うばかりである。

 こんな時にオリンピック男子サッカー3位決定戦で、日本は韓国に敗れメダルを逸した。韓国内は大いに盛り上がっているようだが、日本では良くやったとは言え、女子サッカーも期待の「なでしこジャパン」が、宿敵アメリカに破れ銀メダルに終わった。女子レスリングの吉田沙保里選手が、優勝してアテネ、北京大会に続き三連覇を成し遂げたことで精々憂さ晴らしである。

2012年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com